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大阪南港で猛毒ヒアリの「女王アリ」確認…1度に卵2000個、繁殖のおそれ

7/5(水) 6:52配信

スポーツ報知

 環境省は4日、大阪市住之江区の大阪南港で、強い毒性を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」の女王アリ1匹を確認したと発表した。国内でヒアリが見付かったのは4例目となるが、女王アリは初めて。卵は確認されていないが周辺で繁殖している可能性がある。

 環境省によると、6月29日に香港から住之江区内の倉庫に搬入されたコンテナから毒を持つ「アカカミアリ」が確認され、コンテナが陸揚げされた大阪南港で緊急調査。殺虫剤などでの駆除の結果、女王アリ1匹を含む約100匹のヒアリが確認された。

 ヒアリは漢字で「火蟻」と表され、体長2・5ミリ~6ミリで赤茶色の体が特徴。主に公園や農耕地などに直径25~60センチのドーム状の巣(アリ塚)を作る。尻の部分にある毒針で刺されると火傷(やけど)のような強い痛みを伴い、うみが出る。海外ではアレルギー反応で呼吸困難となり、死亡した例もみられる。

 もともとは南米中部原産だが、貨物などにまぎれて米国をはじめ中国や台湾など環太平洋諸国に定着。日本では「特定外来生物」に指定されている。

 女王アリは1度に2000個の卵を産み、大型のアリ塚には40万匹もの働きアリが活動するともいわれている。京大昆虫生態学研究室の土畑重人助教(35)は「初期段階での侵入阻止が重要だ。定着すると駆除は極めて難しい」と危機感を募らせた。

 環境省によると、駆除には、熱湯を巣穴や周辺に注ぐほか、液剤を散布したり、毒餌をヒアリの行列や巣の周辺に設置したりする方法がある。

最終更新:7/5(水) 6:52
スポーツ報知