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松本・深志にスペイン料理「壺屋」 上田・小諸で腕振るう父の味、娘が受け継ぐ /長野

7/5(水) 17:10配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 松本・深志の天神通り沿いに6月1日、スペイン料理店「壺屋(つぼや)松本店」(松本市深志2、TEL 0263-88-5212)がオープンした。(松本経済新聞)

店舗外観。看板も手作りだという

 店舗面積は約18坪。席数はテーブル・カウンター13席。以前は小料理店だった築130年ほどの古民家を畳や床の間、障子などを外して全面改修。小諸で本店を営業する矢杉梨洋さんがオーナー、長女の麻衣さんが店長を務める。

 コース料理は、5品とパン、デザート、コーヒーが付く「Aコース」(3,500円)と「Bコース」(4,500円)、メインがパエリヤになる「パエリヤのコース」(2,500円)の3種類。「ポテトのチーズ焼き」(700円)、「鶏肉のチリンドロン」「馬肉のカルパッチョ」(以上1,000円)などタパスのほか、「特製パエリヤ」(1,300円~)は、1人分から5~6人分まで4サイズを用意する。アルコールは「グラスワイン」(650円)、「サングリア」(S=1,250円、L=2,100円)などワインが中心で、ほかにビールやウイスキー、カクテルなども。

 ランチタイムはセットメニューを提供。スープ、サラダ、パンが付く「自家製鶏ハムのセット」(900円)のほか、パエリヤのセットなど5~6種類を用意する。

 梨洋さんは上田市出身。40年ほど前、絵の勉強のためにスペインに渡り、3年ほど過ごした。帰国後も絵を描いていたが、「空きテナントがあったので、せっかくだから何かやってみよう」とスペイン料理店を開業。「スペイン料理が珍しかった時代で、新しいものに興味がある若い人たちでにぎわっていた」と振り返る。信州国際音楽村(上田市生田)で営業していた店を一昨年12月に閉めて小諸に移転。予約制の「プライベートレストラン」で腕を振るっている。

 麻衣さんは昨年、信州大学人文学部を卒業。「松本で暮らしたい」と住居を探す中で、同物件に出合った。「親戚も含めて芸術一家なので、どこかに勤めることはあまり考えていなかった。広さもあったので店をやろうと思った」と麻衣さん。「松本でも壺屋を」と1年かけて、テーブルや棚をはじめ、床やカウンター、看板、ドアのステンドグラスまで可能な限り家族で作り上げた。

 現在は、週末に梨洋さんが駆け付けて2人で店を切り盛りしている。「興味を持って入ってきてくれる人に、喜んでもらえる料理を出したい」と梨洋さん。「店はお客さんと一緒に年を取っていく。ここへ来て一気に若返った。いずれは(麻衣さんに)店を任せたい」と笑顔を見せる。店内には古道具も多くディスプレー。「古道具の扱いや、店内でのライブなども企画していければ」と麻衣さんは話す。

 営業時間は、11時30分~14時、17時30分~21時(夜は金曜・土曜のみ)。日曜・月曜定休。

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