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杉田、フェデラーから「先週は優勝おめでとう」祝福される…4大大会も初勝利

7/6(木) 6:04配信

スポーツ報知

◆テニス ウィンブルドン選手権第2日 ▽男子シングルス1回戦 杉田祐一3(7―6、6―3、6―0)0ブライダン・クライン(4日、英ロンドン)

 【ロンドン4日=大和田佳世】男子シングルス世界ランク44位の杉田祐一(28)=三菱電機=が、4大大会29回目の挑戦で初勝利を挙げた。主催者推薦で出場のブライダン・クライン(27)=英国=を7―6、6―3、6―0で下した。喜びより「もっといける」との自信を手に入れた。2回戦は前哨戦のアンタルヤ・オープン(トルコ)決勝で破ったアドリアン・マナリノ(29)=フランス=と再戦する。

 29回目の挑戦でつかんだ1勝より、うれしい出来事が試合後、杉田を待っていた。勝利の瞬間は少し笑顔を浮かべるだけの「意外と冷静」な反応だった。初めて勝利者として会見会場エリアに足を踏み入れると、R・フェデラー(スイス)に出くわした。大会7度優勝の元王者に「先週は優勝おめでとう」と声をかけられ「うれしいっすね。ははは」と照れた。錦織に「仙人」と呼ばれるストイックな28歳は、少年に戻ったような笑顔を見せた。

 猛暑のトルコでたっぷり日焼けした姿でロンドンの芝を踏みしめ、ツアー勝者の貫禄が漂う戦いを見せた。相手の角度あるサーブとドロップショットに加え、先週と比べて球足が遅いコートでリターンに苦しんだ。第1セットのタイブレイクで5―1から5―5まで追いつかれたが、ミスを誘って先取。「気持ち的に余裕が出た」と第2セット以降は右膝を痛めた相手を強気に攻めて退けた。

 09年の全米オープンから4大大会への挑戦を始め、本戦は5度目の出場。長い道のりを振り返るより「やっぱり、もっといける、という自信があるので。まだまだここでは終わらないという気持ち」が強い。ランクが昨年末の112位から日本人歴代2位の44位まで上げたのは「正直、ここまでとは…」と驚いているが、芝では「自分のホーム。かなりパフォーマンスが出せると思う」と自分に期待している。

 2回戦(6日予定)は、アンタルヤで優勝を争ったマナリノと中4日で再び激突する。左利きの芝巧者との奇妙な巡り合わせに「先週やっているので」と笑うしかない。「本当に今、いい状態にいる。最高の準備をしたい」。1勝はスタートでしかない。プロ12年目。杉田の戦いは、まだ終わらない。

 ◆杉田 祐一(すぎた・ゆういち)1988年9月18日、仙台市生まれ。28歳。7歳でテニスを始め、湘南工大付3年の2006年10月にプロ転向。07年2月に国別対抗戦デ杯に初出場しシングルスで最年少勝利(当時)。16年リオ五輪は2回戦で敗退した。右利き、両手バックハンド。176センチ、67キロ。

最終更新:7/7(金) 2:00
スポーツ報知