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離婚の原因はSNS!しかし、その根底にあるものは…

7/5(水) 6:01配信

ホウドウキョク

SNSを活用して仲を深めている夫婦がいる一方、SNSが原因で夫婦の危機を迎える人たちもいる。

佐々木俊尚・松尾たいこ夫妻に学ぶ。SNSでのパートナーとの接し方

ホウドウキョクが実施した事前アンケートでも「相手が異性とやり取りしていることは不安」「浮気が心配なので必ず見る」という意見があったが、こうした男女関係への不安はもちろん、相手の嫌な部分を垣間見てしまうこともときにあるに違いない。

実際、夫婦でSNSを利用するのは吉なのか、凶なのか。『「うまくいく夫婦、ダメになる夫婦」の心理』の著者である早稲田大学名誉教授の加藤諦三先生に話を聞いた。

夫婦関係がうまくいかないのはSNSのせいではない!?

「SNSがきっかけで夫婦の危機に陥ったという話を耳にしたことがあります。しかし、それはSNSが原因で関係に亀裂が入ったのではなくて、もともとうまくいっていない状態だったところでSNSを利用したばかりに、その問題が表面化してしまっただけではないでしょうか」

一般的にSNSによって発生した夫婦のトラブルとして挙げられるのは、「相手が自分よりもSNSに夢中になっている」「自分の知らないところで愚痴をこぼしていた」「知らない異性と仲良くしている」などだろう。しかしそれらは、SNSを利用したことで大きな問題に発展したのではなく、もともと夫婦が抱えていた問題がSNSによって浮き彫りになったに過ぎないというのだ。

「そうした問題の背景にあるのは“情緒的未成熟”です」と加藤先生は説明する。

この情緒的未成熟とは、相手が自分の期待する反応をしないと傷いたり、怒ったり、不安になったりする心理状態のことを意味する。逆に、成熟している人は相手の欲求を受け入れることができるので、大きな問題になることなく、解決していくのだという。

「恋愛関係も夫婦関係も、情緒的に成熟していれば相手の反応を見て反省できますが、未成熟の場合は頭にきてしまうのです」

関係悪化からの“SNS依存症”には要注意!

そして、こうしたパートナーへの行き場のない気持ちをSNSで発散してしまうと、状況はどんどんと悪い方向へ。夫婦関係に亀裂ができてしまい、それがさらなる悲劇に繋がる。

「夫婦関係がうまくいかないからとSNSに逃げてしまうと、SNS依存症になってしまう可能性もあります」と加藤先生。

アルコール依存症患者が現実から逃げるためにお酒を飲む構造と同じように、いつのまにか脅迫的にSNSをやっていなければいられない人になってしまうのだ。そうなると、SNSが自分や相手の負担になっているのに離れられなくなってしまう。

こうした状況を打破するためには、SNSで鬱憤を晴らすのではなく、きちんと現実と向き合わなければならない。

「夫婦関係がうまくいかないからとSNSに逃げてしまったら、自分はこの問題を解決できないという感覚を強めてしまいます。夫婦関係がうまくいっていないときほどSNSに手を出したくなるかもしれませんが、目を逸らさずにきちんと問題と向き合い解決していかなければいけません」

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