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高校生考案のサケ魚醤、マレーシアに輸出 新潟

7/5(水) 15:35配信

みなと新聞

 新潟県立海洋高校(糸魚川市)の生徒が考案したサケの魚醤(ぎょしょう)「最後の一滴」をマレーシアへ輸出する動きが本格化している。同校同窓会が生徒のために立ち上げた水産加工会社「シーフードカンパニー能水商店」(同市)などの協力を経て、5月にハラル認証を取得。8月からはマレーシアの富裕層向け量販店で取り扱いを開始する。松本将史教諭はみなと新聞に「生徒が海外での販売について学べる場所となれば」と話す。

 魚醤は糸魚川に産卵のため遡上(そじょう)する秋サケを使用する。遡上するサケはイクラの需要が主体で、身は脂がないため価値が低かった。生徒は身も有効活用しようと魚醤を開発。サケを余すことなく使うことから「最後の一滴」と名付けた。

 ハラル取得や現地での販売を支援するVIRAGO(東京都豊島区)の中村直子社長は「ハラルがあれば現地の人は安心して買える。マレーシアの料理とも相性が良い」と魚醤の輸出に期待する。

 「最後の一滴」は現地でなじみのあるナンプラー(イワシから作る魚醤)に比べ癖が少ない。中村社長は「2月に現地で試験販売したところ、ナンプラーと違うことや遡上したサケを使っていることを説明すれば、富裕層は買ってくれるのが分かった」と語る。

国内では業務用を販売

 国内では2013年から発売しており、主に鮮魚専門店が取り扱っている。「毎年売り上げが伸びている」と松本教諭。生徒が販売のノウハウを学ぶため、東京都内では定期的に生徒が直接客に売り込む活動も行っている。7月1日からは築地魚河岸(東京・築地)のだし専門店・築地三京で業務用に1リットル入りの魚醤も発売。発売を記念し1年生の生徒4人が客に説明を交えながら売り込んだ。

最終更新:7/5(水) 16:42
みなと新聞