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青森市の第三セクター、青森駅前の複合商業ビル「アウガ」を経営していた青森駅前再開発ビルが特別清算を申請

7/5(水) 18:52配信

帝国データバンク

 青森駅前再開発ビル(株)(TDB企業コード:120272261、資本金10億3000万円、青森県青森市新町1-3-7、清算人鈴木規央弁護士)は、7月5日に青森地裁へ特別清算を申請した。

 申立人は鈴木規央弁護士(東京都千代田区丸の内2-2-2、電話03-6212-5500) 。

 当社は、駅前再開発を進める青森市が36.6%出資し、1992年(平成4年)4月に設立された第三セクター。2001年、青森市が総事業費185億円をかけてJR青森駅前に複合テナントビル「アウガ」(地上9階、地下1階)を建設。当社は地下1階から4階までを区分所有として市から買い取り、生鮮市場やアパレル、雑貨店など約50店をテナントとして集め、2006年にピークとなる年間636万人の来場者数を記録。また、青森市営施設の受託・管理も手がけ、2009年2月期の年収入高は約7億200万円を計上していた。

 しかし、設立当初よりアウガのテナント収入は計画を下回り、大幅な赤字決算で推移。2008年には債務超過寸前にまで財務内容が悪化していた。青森市は、金融機関から債権を買い取るなど支援を実施(これにより青森市の出資比率63.7%)して財務の立て直しを図ったが、業況は改善せず、2016年3月期の年収入高は約4億9400万円と低迷。減損会計の適用により最終的に約26億8800万円の赤字を計上し、債務超過に陥っていた。
 
 こうしたなか、事業継続は困難として2016年10月3日付の取締役会で解散を決定、テナントに対して営業保証金や預かり金を全額返済することを条件にアウガからの退店を求め、テナントはこれに応じて2017年3月31日までに全店退店した。また、当社は、地権者に対しては床の賃貸借契約について合意確約することについて承諾を求め、これについても全地権者から承諾を得たことから、当社は2017年3月31日付けで解散し、7月5日に青森地裁へ特別清算を申請した。

 負債は約32億790万円。