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学校選び・受験生活の送り方 『ベネッセ進学フェア2017』

7/5(水) 12:04配信

ベネッセ 教育情報サイト

2017年5月、東京国際フォーラムで、中学受験を検討している保護者のかたやご本人向けに『ベネッセ進学フェア2017』が開催されました。同フェアでは、中高一貫校約180校が一堂に会し、直接先生に質問することもできるほか、学校選びの相談ブースが設置され、専門家による講演会も開催されました。
今回はその中から、教育と受験全般に詳しい安田理氏による座談会の内容をお届けします。学校選びと中学受験生活の送り方について詳しくアドバイスしていただきました。

■わが子は中学受験向き? 高校受験向き?

よく保護者のかたから、中学受験をさせるか、公立中学に進んで高校受験をさせるかどうか迷っているというご相談を受けます。では、どんな子が中学受験に向いているのでしょうか。
一般に、精神的に幼い子の場合は、中学受験より高校受験のほうがよいと思います。「お父さん、お母さんにいわれて」勉強している、といった意識だと学習の成果も上がりません。
「自分のために勉強している」という自分の意思を持てる子のほうが伸びますし、確実に志望校に合格していくケースも多いようです。

■志望校は、最終的には本人の意思で決定を

中学受験をする場合、受験校の候補は保護者のかたが用意すべきですが、最終的にどこを受けるかの意思決定はお子さま本人にさせることが大切です。世間の評判や大学進学実績だけでなく、お子さま本人の「行きたい」という気持ちが動いたところを選ぶほうがよいですね。
せっかく中高一貫校に入っても、高校進学の段階で別の学校へ進む子も一定の割合でいます。いじめなどの人間関係のトラブルや学業不振が原因になることが多いようです。子どもに「親が決めた学校」という意識があると、小さなトラブルでも、すぐに挫折してしまうケースも多いのです。
お子さまが自分で選んだ学校なら、困難も乗り越えることができます。

■中学受験人口はなぜ増えている?

2015年以降、中学受験をする人は少しずつ増えています。その背景には、大学入試改革やグローバル化の影響があると思われます。
大学入試センター試験は、2020年から新テストに変わります。無駄のないカリキュラムを組める中高一貫校のほうが、新しい大学入試対策に有利と判断した保護者が多いと考えられます。また、新テストでは英語4技能が重視され、英検などの外部検定が活用される見通しです。中高一貫校はネイティブの教師がいることが多く、英語4技能の習得に有利と考えられることも理由のひとつでしょう。
今後は一層グローバル化が進み、海外の人と一緒に仕事をするケースがますます増えると考えられます。また、論理的思考力やコミュニケーション能力、ICT活用能力など、いわゆる21世紀型スキルの重要性も近年よく話題になります。「グローバル教育や21世紀型の教育は、中高一貫校のほうが進んでいる」。中学受験者の増加の背景には、保護者のそんな判断があるのではないでしょうか。

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