ここから本文です

伊藤園の攻勢とカゴメの反撃 パラメータ特許が争いの火種に

7/5(水) 10:59配信

健康産業新聞

水面下から表沙汰に

知的財産高等裁判所(知財高裁)は先月8日、伊藤園vsカゴメの裁判について判決を下し、トマトジュースに関する伊藤園の特許が取り消された。トマトジュースをめぐってはすでに伊藤園とカゴメの間で水面下の争いがあったが、今回ついに表沙汰になった。伊藤園の知財戦略については一部から不満も上がる。

「業界」の不満

判決後、カゴメは「業界全体のために曖昧な特許は認められるべきではない」としている。背景には、伊藤園がとっている知財戦略への不満もあるようだ。トマト飲料や野菜飲料をめぐりカゴメは伊藤園に対して少なくとも無効審判請求 6 件、異議申し立て 1 件をしており、それだけ伊藤園側の知財面における“攻勢”は激しいといえる。

伊藤園の”攻勢”

さらに伊藤園は、それまで業界ではほぼ使われてこなかった「判定請求」を多用している。判定請求とは、他社が自社特許を侵害しているので調べてください、ということを特許庁に請求できる制度だ。特許庁は、特許侵害が疑われる企業に対して30日以内に回答を求め、もし回答がない場合には、特許を侵害しているものと判定してしまう。

伊藤園は2014年から16年にかけて、判定請求を少なくとも16件実施しており、その相手はカゴメをはじめ、サントリー、コカ・コーラ、チョーヤなど。「(判定請求が)いままで死語に近かったことを考えれば、異常な数字」だという。

UBMメディア株式会社

最終更新:7/5(水) 16:33
健康産業新聞