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米国務長官がICBMと断定。ミサイルと車両分離の発射方式は新たな脅威

7/5(水) 13:16配信

ホウドウキョク

「ICBMはアメリカ独立記念日への贈り物」

4日午前9時40分ごろ、朝鮮半島の西岸から発射された、1発の弾道ミサイル。
高度2,800kmまで上昇、およそ40分間飛行し、930kmほど離れた、秋田県の男鹿半島沖に落下したとしている。
北朝鮮は「大陸間弾道ミサイル『火星14』型の試験発射に成功した」と発表した。

ミサイルの特徴とは?

アメリカのティラーソン国務長官は今回のミサイルをICBMと断定。

北朝鮮の金正恩委員長は、「ICBMはアメリカ独立記念日への贈り物」とし、発射実験は「完全な大成功だ」としている。

北朝鮮は4日、「特別重大報道」で、ICBMの発射実験に成功したと発表。

ICBMの一般的な定義は、射程が5,500kmを超えるもので、射程距離内にはグアムやアラスカも含まれる。

朝鮮中央テレビは「最強の大陸間弾道ミサイルを保有する、堂々たる核強国として、アメリカの核戦争の脅しを終わらせる」と報道した。

アメリカに対する『心理戦上の揺さぶり』

フジテレビの能勢伸之解説委員は「今回のミサイルの最大射程が米ロ間で定義されているICBMの定義、5,500kmを超えた可能性はある。ただ、アメリカの心臓部である、ワシントン、ニューヨークに届くかというと、そこまでいかない」「北朝鮮にすれば、定義上のICBMの発射実験に成功したということになると、アメリカに対する『心理戦上の揺さぶり』を狙ったものかもしれない」と話す。

今回のミサイルは、軍事パレードでも公開されなかった新型とみられている。
その特徴は、弾頭部分を積んだ2段式。
切り離した弾頭のみが目標に向かうとみられる構造。
燃料は液体だが、大小複数のロケットエンジンを持ち、その出力調整で姿勢や方向を制御する、比較的高い技術を持ったタイプだとみられる。

2発目、3発目の発射阻止が困難に

そして、最も注目すべき点は…
能勢解説委員は「発射する際に、ミサイルとその移動してきた車両が分離している。ということは、ミサイルが発射されたあと、この車両がどこかに行ってしまっている可能性がある。ということは、発射場所を攻撃しても、この車両は生き残っている。ミサイルと車両分離の方式をとられると、2発目、3発目の発射阻止が難しくなる可能性がある」と指摘する。

5月29日以来の、北朝鮮による弾道ミサイル発射。

対北朝鮮をめぐっては、先週末に米韓首脳会談が開かれ、今週後半には、G20(20カ国・地域)サミットが予定されている。
また、アメリカ、日本、韓国は、制裁強化を求める為に国連安全保障理事会の緊急会合を6日に開催するよう要請しました。
アメリカにとって、「レッドライン」ともいわれてきたICBMの発射。トランプ大統領の次の一手に、世界の注目が集まる。

最終更新:7/5(水) 13:16
ホウドウキョク