ここから本文です

サッカーをテレビで見る?スマホで見る?

7/5(水) 13:17配信

ホウドウキョク

10年で2100億円

地上波、有料放送、インターネット…。スポーツ放映権の世界では、大きな潮流の変化が起きている。

サッカーのJリーグは、英国のパフォームグループが提供するスポーツのライブ中継や見逃し配信が視聴できるサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」と、2017年から10年間の放映権契約を締結した。

この契約で、J1、J2、J3の全試合がスマホやPC、タブレットなどで見られるようになった。この放映権料は10年で2100億円にのぼる。

スポーツビジネスの世界では何が起きていて、この流れは他のスポーツにも波及していくのか?サッカー世界最高峰UEFAチャンピオンズリーグに関わる初のアジア人として注目され、放映権ビジネスに起きている動きを「5つの波」と分析している岡部恭英さんに、NewsPicksの佐々木編集長が話を聞いた。

莫大な額を払ってビジネスとして成り立つ?

佐々木:
2100億円と聞くとスゴイ額のように聞こえますが、グローバルだとそれほど驚くべきものでもないんですか?


岡部:
確かにヨーロッパサッカーの権利であるとか、アメリカのスポーツの権利は、年間で数千億円という話をしているので、それと比べると単年で210億円というのは、そこまで大きいということはないです。

ただ、日本はこれまで年間40~50億円でしたから、そういう意味では大きなジャンプで素晴らしいステップだと思います。


佐々木:
プレミアリーグなどは3年で1兆円と言われたりしますが、こんな莫大な額を払ってビジネスとして成り立つのかなと思うのですが、意味のある投資ですか?


岡部:
どれくらい権利の時期があるのか、どれくらいのサブスクライバー(加入者)の数字があるのかでも違います。500万人なのか1000万人いるのか、また、ユニットプライスが月に2000~3000円なのか1万円なのかでも全然違ってきます。

みんながペイできるとは思わないですけれども、もちろんペイできるところはできる。そうじゃないと普通のビジネスを行なっている国ではサバイブできないですよね。

ユーザー質問:
サッカーなどメジャーなスポーツ以外のスポーツでも放映権が、という流れは生まれないでしょうか?


岡部:
流れは来るんじゃないですかね。

サッカーとか、アメリカのメジャーなスポーツの権利は、メディアビジネスがパラダイムシフトする中で、ものすごく重要です。「ライブのプレミアムなコンテンツ」を放送局がキープするというのは、ものすごく重要なんですね。

ただ、ライブのプレミアムの権利というのは限られていると思うんですよ。

あまり有名でないスポーツだとそこまで地上波などに重要度がない。そういったところは、OTT(ネットを使った動画コンテンツ提供)に行った方が、もっとお金ももらえるかもしれないし、ユーザーにもっと届けられるようなアレンジメントをしてもらえるかもしれないですね。


佐々木:
何千万というユーザーには響かなくても、何十万とか何万にはささるということですね。


岡部:
DAZNという会社はOTT、インターネットの会社の一角に過ぎないですよね。たとえばAmazonがきたり、Facebookがきたり、googleがきたりした場合には、とてつもないリーチができる可能性がありますよね。

佐々木:
DAZNは“第5の波”の第一歩にすぎないということですか?


岡部:
素晴らしい第一歩だと思います(笑)

最終更新:7/6(木) 14:19
ホウドウキョク