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ICBM発射実験は7月4日を狙った? 識者「北朝鮮は韓国も日本も眼中にない」

7/5(水) 18:00配信

AbemaTIMES

 7月4日、北朝鮮は初めてICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功したと発表した。このタイミングでの発射に、都議選で大敗した自民・安倍政権への“当てつけ”なのではという声もあがっている。

 朝鮮中央テレビは、「大陸間弾道ロケット 火星14型験発射成功。朝鮮民主主義人民共和国は核兵器とともに世界のいかなる地域も打撃できる」と伝え、ICBM発射を承認する金正恩委員長の直筆資料も公開された。

 北朝鮮の1カ月ぶりとなるミサイル発射に安倍総理は「北朝鮮がまたもや弾道ミサイルの発射を強行した。度重なる国際社会の警告を無視するもの。そして、今回のミサイル発射はさらに脅威が増したことを明確に示すものである」とコメントしている。

 ロシアのモスクワでは現地時間3日、中露首脳会談が行われ、アメリカは4日に独立記念日を迎えた。米・トランプ大統領はTwitterに、「金正恩委員長は他にましなことはできないのか 韓国や日本がこれ以上我慢するとは思えない 中国は北朝鮮に対して重い措置をとり――この無意味な行為を今回限りで終わらせてくれるだろう」と投稿した。

 また、先週、アメリカを訪れトランプ大統領と北朝鮮の挑発に対する連携を確認したばかりの韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、緊急のNSC(国家安全保障会議)を開催。5日には、ドイツで行われるG20サミットに向け出発し、各国と北朝鮮問題について話し合う予定だ。日本・アメリカ・韓国の3カ国による首脳会談も予定されており、北朝鮮の狙いはこの会談で議題にのぼることになる北朝鮮への厳しい対応に対する牽制とみられている。

今回のミサイルは米・アラスカの一部に届く

 北朝鮮が「ICBM発射成功」と発表したことに対して、アメリカは「ICBMではなく中距離弾道ミサイルだった」という声明を出した。

 軍事アナリストで静岡県立大学特任教授の小川和久氏は、この声明について「大陸間弾道ミサイルだと最初から言ってしまうと引っ込みがつかなくなり、なんらかのアクションを起こさなければいけなくなる。中距離弾道ミサイルだと言っておけば行動を起こさずに済むというところはあったかもしれない」との見方を示す。

 また、「今回のミサイルは米・アラスカの一部に届く」としたうえで、「(北朝鮮が)アメリカに届くような打ち方をしたら許さないのは間違いない。ただ、北朝鮮は『周りの国に危険を及ぼさない打ち方をした』と火星12の時も今回も言っている。遠くに飛ばす能力はあるけど近くに落として周りの国に危険を及ぼさないことが、ロフテッド軌道で発射した理由だとしている」と説明する。

 一方で、北朝鮮の狙いについてデイリーNKジャパン編集長の高英起(コウ・ヨンギ)氏は、「金正恩氏が求めているのは、自分たちが核保有国であることを認めてくれということ。今の国際軍事的な視点から言えば、核保有国を攻めることはできない。金正恩氏からすれば『守りを完璧に固めたい』ということ」と分析した。

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最終更新:7/5(水) 18:46
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