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未来のスターを探せ! BBKスカウティングレポート No.0009 半澤凌太(福島南高校3年)

7/5(水) 19:00配信

バスケットボールキング

Bリーグ開幕に伴って注目度が増す男子バスケットボール界。2019年にはFIBAワールドカップ、翌2020年には東京オリンピックが控え、より一層の発展へ期待が高まるばかりだ。日本バスケットボール協会やBリーグは両大会、さらにその先を見据えて選手の強化に力を入れている。すでにアメリカの大学で活躍する渡邊雄太(ジョージ・ワシントン大学)や八村塁(ゴンザガ大学)、日本代表に名を連ねる馬場雄大(筑波大学)などが台頭しており、それに続く超逸材、さらに可能性を秘めた“原石”もまだまだいる。ここでは『バスケットボールキング』推薦のスター候補生を紹介する。第9回は福島南高校1年次から主力としてプレーし、指揮官から「“真のエース”になってほしい」と期待を寄せられる半澤凌太。主将として臨む地元開催のインターハイで、チームが掲げる「速さと強さ」を体現できるか。

 平成28年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)で初出場3位という好成績を挙げ、満を持して今夏の地元インターハイに臨む福島南高校。絶対的なエースとして水野慎也監督から大きな期待を寄せられているのは、キャプテンの半澤凌太だ。

 今年のメンバーでは、1年次から主力としてプレーしてきた唯一の選手。188センチの身長で自分より大きい相手センターを守り、オールラウンドに得点を奪う。キレとパワーが同居したそのプレーは、チームが掲げる「速さと強さ」というキーワードをまさに体現している。

 水野幹太(法政大学1年)、木口雄之亮(立教大学1年)らレベルの高いオールラウンダーが卒業し、半澤にはさらに大きな任務が与えられた。それは、リバウンドを奪い、先陣を走ることだ。

 昨年も求められていたプレーだが、走るという点に関しては上級生らに助けられる部分が大きかったと本人も認める。一方で、昨年よりもさらにサイズが小さくなる今年は、自分が走らなければ上位には進めないことも自覚している。事実、2月の新人東北大会では半澤が走れなかったことで得点が伸びず、決勝トーナメントに進めなかった。「(新人東北で)負けてからずっと、『速攻の先頭を走れ』と水野先生に言われています。体力的には相当きついけど、自分が走らないと勝てません」と話した。

 水野監督はチームにおける半澤の存在を、非常に重要視している。

「苦しいとは思うけれど、リバウンドを取らなければいけないし、先頭を走って誰もいないところで点を取ってもらわなければ。半澤には“真のエース”になってほしいと思っていますし、なれる素材です。だから期待はものすごく大きいですよ」

 オールラウンダーがそろった昨年と違い、今年は一芸に秀でた選手が多く、それゆえディフェンスに的を絞られやすい。その中で半澤が走って展開を作り、インサイドを起点に外回りのプレーを生みだせれば攻撃のバリエーションがグンと増える。

「自分は先生に託されている」と、監督の期待の大きさをしっかりと受け止めている半澤。ゆかりのある人々が詰めかけるだろう地元開催のインターハイで、すごみを増したランニングプレーを見せられるか。

文・写真=青木美帆

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