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京急大師線進む住宅開発  港町駅前にマンション  生活支援充実 乗降客も倍増

7/5(水) 11:38配信

カナロコ by 神奈川新聞

 京浜急行電鉄が京急大師線港町駅前で分譲したタワーマンション3棟の全住戸1394戸の引き渡しが完了した。駅の改装を含む鉄道事業者ならではのまちづくりを進め、都心や横浜へのアクセスの良さが人気を集めた。臨海部の工場地帯への通勤路線という性格が強かった大師線は、他の駅周辺でも住宅開発が相次いでいる。

 港町駅のプロジェクト『リヴァリエ』では、京急が日本コロムビア川崎工場跡地の敷地面積約3万6千平方メートルに28~29階建ての3棟(A~C棟)を建設した。2010年12月に着工、11年7月から大和ハウス工業と共同で順次販売し、今年6月下旬に全住戸の引き渡しを終えた。約3千万~約9千万円で販売した。

 生活支援施設も整備。A棟にはコンビニや農家運営のカフェが併設され、その横に認可保育所「京急キッズランド港町駅前保育園」を設置。B棟には内科、小児科、歯科、薬局などが入るクリニックモールも設けた。駅舎は13年3月にリニューアルし、リヴァリエ側にほぼ直結する北口改札も新設した。

 京急電鉄広報部は「1駅隣の京急川崎駅を経由して東京・羽田空港方面にも横浜方面にもアクセスできる利便性の良さが支持され、ファミリー層を中心に購入いただいた」と話す。

 港町駅の1日平均の乗降客は、日本コロムビア工場の閉鎖後の11年度は約3千人まで落ち込んだが、今年3月末は2倍強の約7千人に増えたという。

 大師線沿線では産業道路駅前でも大同特殊鋼の社宅やグラウンドの跡地で大型開発計画があるなど住宅開発が増えている。

 京急電鉄広報部は「かつて朝の大師線は、工場地帯への通勤利用として京急川崎駅から小島新田駅に向かう下りの利用が多かったが、最近は京急川崎駅に向かう上りの利用者も増えてきた」と沿線開発の手応えを感じている。