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サムスン電子、1.5兆円投資しても祝典はなし

7/5(水) 11:55配信

ハンギョレ新聞

世界最大の平沢半導体ライン 盛大な竣工式は行わず稼動に入る イ・ジェヨン副会長裁判のため祝砲もなく 3.7兆円投資発表に「恩着せがましい」批判も

 サムスン電子が15兆ウォン(約1兆5千億円)を投じた世界最大規模の半導体生産ラインを完工し“盛大な”祝典は行わずに稼動に入った。サムスン電子は、好況をむかえた半導体・ディスプレイ分野に今後37兆ウォン(約3兆7千億円、平沢ライン1次投資分15兆6000億ウォンを含む)以上を投資すると明らかにした。だが、証券街では期待外れの投資という分析も出ている。

 サムスン電子は4日、京畿道平沢(ピョンテク)半導体団地で製品出荷式を開き、最先端3次元V-NANDフラッシュメモリーの量産を始めたと明らかにした。平沢高徳(コドク)産業団地で2015年5月に着工したサムスン半導体団地は、敷地面積が289万平方メートルでサッカー場約400個の大きさだ。この日出荷式を行った生産ラインP1は、単一ラインとしては世界最大規模だとサムスン電子は明らかにした。NANDフラッシュメモリーは電力供給がない状態でもメモリーにデータが保存される半導体だ。

 出荷式はサムスン電子のクォン・オヒョン副会長とキム・ギナム半導体総括社長など役職員100人あまりだけが参加して“質素に”行われた。2年前の起工式では「未来を植える」というスローガンを掲げ、朴槿恵(パク・クネ)前大統領、ナム・ギョンピル京畿道知事など600人あまりが参加する大規模行事を行った。半導体のスーパー好況で、今年第2四半期には史上最大の実績が予想されるが、イ・ジェヨン副会長が拘束され裁判を受けている状況で盛大な祝典を行える雰囲気ではないとサムスン電子側は判断した。

 投資計画も発表された。サムスン電子は、平沢1ラインの増設にすぐに取りかかり、2021年までに14兆4000億ウォン(約1.4兆円)を追加投資すると明らかにした。京畿道華城(ファソン)事業場にも6兆ウォン(約6千億円)を投資して新規ラインを確保する計画だ。中国西安の半導体ラインも“規模の経済”を確保するために追加建設を検討中だ。サムスン電子は「(好調な)市場状況を勘案して積極的な投資を推進し、生産能力を拡大してグローバル顧客の半導体需要拡大に積極的に対応する計画」と明らかにした。サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が2月に拘束された後、サムスン電子が初めて明らかにした大規模投資計画だ。サムスン電子は、今回の投資による2021年までの生産誘発効果を163兆ウォン(16.3兆円)、雇用誘発効果44万人と予想した。サムスンディスプレイも2018年までに約1兆ウォン(1千億円)を投じて忠清南道牙山(アサン)湯井(タンジョン)に有機発光ダイオード(OLED)新規団地インフラ建設を検討中と明らかにした。

 最近半導体市場は好況を享受している。中国メディアの『グローバルタイムズ』は「メモリー貯蔵量を増やすのに没入した中国のスマートフォン企業などが核心部品のD-RAMとNANDフラッシュを確保するために札束を抱えて韓国を訪ねて行く」と報道した。スマートフォン以外にデータセンターの増設、人工知能、自動車電装品の拡大が先端半導体需要を押し上げている。市場調査機関のIHSは、NANDフラッシュ市場が2016年の1198億ギガバイト(GB)規模から2020年には5倍近い5084億ギガバイトに達すると予測した。

 だが、サムスン電子の投資計画は“攻撃的”なものではないという評価もある。KB証券の資料によれば、サムスン電子の半導体売上に対するCAPEX(未来の利潤を創出するために支出された費用)の比率は、2010~2014年に35%水準を維持したが、今年と来年には30%水準になると予想した。過去とは異なり工場増設などの投資が大きくは膨らまないと予想したのだ。

 これについてある証券会社の研究員は「平沢工場の増設は予想されたものであり、その他の追加投資規模は発表されていない。単にサムスンが国内投資に重要な企業であることを忘れないでほしいと(イ・ジェヨン副会長の)裁判を考慮して資料を出したまで」と分析した。また別の証券会社研究員は「今回の投資発表でサムスンの投資に対する節制力が壊れたわけではない。今年工場建設が進行されれば、来年の投資は大幅に減るだろう」と見通した。この日サムスン電子の株価は、平沢ライン製品出荷のニュースにもかかわらず前取引日より1万1000ウォン(-0.47%)下落し、数兆ウォンの投資計画にもかかわらずサムスン電子に半導体装備を納品する主要企業の株価は下落した。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7/5(水) 11:55
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