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[大弦小弦]「人格を否定するような言葉で罵倒された」「声を上げたくても…

7/5(水) 7:35配信

沖縄タイムス

 「人格を否定するような言葉で罵倒された」「声を上げたくても仕事に影響するから怖くて言えない」。以前取材した、会社内で繰り返されるパワーハラスメントに悩む男性らが、理不尽な状況を切々と訴えた

▼沖縄労働局がまとめた2016年度の個別労働紛争相談で、「いじめ・嫌がらせ」が3年連続で500件台の高水準となった。「辞めろ」「ばか」など暴言のほか、机をたたく、書類を投げつけるといったケースもあった

▼担当者によると、パワハラなどの相談は今後も「減らない」とみる。パワハラの言葉が浸透し訴えが表面化する一方で、管理者側の対応や配慮が十分ではないからだと指摘する

▼上司にとって「指導」のつもりが、部下にとってはパワハラ。過ぎた言葉で、結果的に傷つけてしまった-。感情を伴うだけに、言葉のとらえ方や認識の違いなどで、労使間の相談・悩みも複雑化している

▼労働現場は外部から見えにくく、実態も顕在化しづらい。相談につながらないことも多いだろう。パワハラが人権を踏みにじる行為ということを改めて認識する必要がある

▼いじめや嫌がらせが原因で、心を病むこともある。職場の荒廃にもつながりかねない。負の連鎖をなくすには、企業の意識改革を促す施策の点検に加え、労働行政による指導などの強化も必要だ。(赤嶺由紀子)

最終更新:7/5(水) 7:35
沖縄タイムス