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スパ24時間:GOODSMILE RACING & Team UKYO、テストデーは“目的達成”もセッティングに課題

7/5(水) 4:33配信

オートスポーツweb

 ブランパンGTシリーズ/インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦として開催されるトタル・スパ24時間のテストデーが7月4日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われたが、日本から参戦しているGOODSMILE RACING & Team UKYOは、テストデーの目的は達成しつつも、7月末の本番に向け、セッティングという課題が見つかった。

【ピットで作業を行うグッドスマイル 初音ミク AMG】

 スーパーGT300クラスのトップチームのひとつであるGOODSMILE RACING & Team UKYOは、今季初音ミクGTプロジェクトが10周年という記念の年であることから、GT3カーレースの最高峰と言えるスパ24時間への参戦を決定。谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉という豪華トリオ、そして桜と初音ミクを描いたスペシャルカラーリングを施したメルセデスベンツAMG GT3で挑むことになった。

 7月4日のテストデーは、その挑戦の最初の一歩。スペシャルカラーリングのAMG GT3と3人のドライバーは現地でも高い注目を浴びているが、そのなかでまずは午前の走行がスタートしていった。

■初のスパ走行も、「クルマが曲がらない!」
 今回、テストデーに参加するにあたり、ドライバーとスタッフは鈴鹿でのスーパーGT公式テストを終え移動。現地ではイギリスのRAMレーシングとの混成チームとなるが、AMGでのシート合わせ等を経てスパ・フランコルシャン入り。多忙なスケジュールのなか、本番に向けたプログラムを合計8時間の走行のなかでこなしていった。

 3名のドライバーのうち、スパが初走行となるのは、谷口と片岡。「初のオー・ルージュ、やっぱり難しかったです(笑)」というのは片岡だ。

「ヨコハマとピレリの差なのか、それなりに攻めているけど行きすぎてしまって、滑る。なかなか攻略し甲斐があるサーキットですね」

 また、谷口は「コースは初めてなのでとても新鮮だね。楽しいけどおっかなくて、チャレンジング」とスパを評したが、一方で「コースを楽しむ前に、クルマが曲がらない! 他のクルマに比べてスピード差がありすぎるので、セッティングの問題じゃないかと思う」と、セッティングに課題を抱えていると指摘した。

 一方、F1やWEC世界耐久選手権で走っている可夢偉はスパは数多くの経験をもつが、逆にイベント等では乗ったことはあるものの、GT3カーでのレースは初だ。「クルマに慣れるのは難しくはなかったです。ABSなどの電子制御がついているので、それに慣れることに集中しました」と可夢偉は午前の走行後語った。

 ただ、抱えている課題は谷口と同様だ。「体力的に『これでいいのかな?』というくらい楽。何せグリップがしなさすぎて、疲れた感じがない(苦笑)。バランスが非常に悪いので、それをどこまで直せるか。今の段階ではなかなか戦えそうな感じではないですね。クルマをしっかり作っていきたいです」

■午後はセッティングを進めるも、本番へ課題
 続く午後のセッションでは、セッティングを進めつつ、ニュータイヤも投入。3人のドライバーが交代しながら走行し、68周をこなし2分21秒993というベストタイムをマークした。ただ、トップの117号車ポルシェ911 GT3 Rとは2.542秒差があり、順位も52番手と厳しいものとなった。

「午後からやっとニュータイヤを履いて、セッティングも少しずつ変えていって、やっとフロントが入るようになってきた。でも、もっとバランスをフロント方向に振りたいと思ってる」というのは谷口だ。

「ニュータイヤを履くと、やはりユーズドよりもタイヤに元気があって、やっとスパを攻められた気がする。ただ、トップとはまだ全然差があるので、どこをどう詰めていくのはエンジニアと相談しながら。でもまだトップは遠いかな」

 また、可夢偉も「クルマのセットアップはまだまだ。だいぶGT3には慣れることはできましたし、レースウイークにもう少し改善することができれば戦えるとは思いますが、まだまだ厳しいです」と指摘した。片岡も同様に「セッティングとしてはまだまだ煮詰めきれなかった」と口を揃えている。

 とはいえ、まずはテストデーで「ロングをやって、コースにも慣れたので、目的は果たせたのではないかと。やっとスタート地点に立てて終われたので、良かったと思います」と片岡はこの日の目的である“慣れ”としては達成したと語る。

 本番に向けてセッティングという課題が明確となれば、あとはそこを突き詰めていくのみ。もちろんさらなるコースへの慣れや、ピレリへの慣れという課題もあるが、日本が誇る3人のトップドライバーだけに、きっと7月末の本番へ向け、さまざまな課題を克服しつつ、ジャンプアップを果たしてくれるはずだ。

[オートスポーツweb ]