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ETRC:大観衆ニュル戦は好調フレートライナーが3連勝。レース4はキャンセルに

7/5(水) 17:53配信

オートスポーツweb

 欧州で長い伝統と人気を誇るFIA ETRC欧州トラック・レーシング選手権。その第3戦が“聖地”ニュルブルクリンクで開催され、グランドスタンドを埋め尽くす満員の大観衆を前に、フレートライナーをドライブするアダム・ラッコが3連勝を飾った。

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 前戦イタリア・ミサノでも3勝を挙げ、好調を維持しているフレートライナー(バギィラ・インターナショナル・レーシング・システム)は、このニュルブルクリンクでも安定した速さを披露。晴天となった土曜午前の予選は王者ヨッヘン・ハーンのイベコにポールポジションを譲ったものの、フルウエットへと変貌したレース1では形勢逆転。

 降雨によりメルセデス・ベンツのペーストラック先導でスタートしたレースは、すぐにグリーンフラッグとなり、ポールのハーンが逃げを打つ。しかし、その背後ではラッコのフレートライナーがすぐさま反応し、複合のターン3でアントニオ・アルバセテ(MAN)をかわし3番手に浮上。

 ラッコの追撃により、先頭を行くハーンと2番手ノルベルト・キス(メルセデス・ベンツ・トラックス)との三つ巴のバトルに発展したレースは、トリッキーなコンディションのなかでトレーラーヘッドたちがスリリングなバトルを展開。

 そして、レース中盤の6周目に横一列となった3台は、並んだままターン1からターン2へと進入。このポジショニングを活かして“スイッチバック”の形でラッコが先頭に躍り出ることに成功した。

 その間隙をついて、4番手のアルバセテもハーンやキスにホームストレートでサイド・バイ・サイドの勝負を仕掛けるが、最終ラップまで続いた攻防はハーンが王者の意地を見せアルバセテを封じ、3位表彰台を死守。ラッコが今季4勝目を挙げ、キス、ハーンが表彰台に上がった。

 同じく土曜に行われたレース2でも、8番グリッドからスタートしたラッコが乾き始めた路面コンディションで抜群のドライビングを披露。

 スタートで3番グリッドのアンソニー・ジャニエック(MAN)が危機回避のため壮大な360度のスピンを喫し、集団が混乱に陥った展開にも助けられ、3周目にはハーンを、4周目には先頭のゲルト・コーバー(イベコ)を華麗なジャッジでオーバーテイクしたラッコが、悠々クルージングで2連勝をマーク。2位には360度ターンを決めた“サブロク”のジャニエック、3位にポールシッターのコーバーが入った。

 明けた日曜午前の予選ではキスが今季初ポールを獲得し、レース3がスタート。わずかにダンプコンディションとなった路面で、ライバル勢がラッコの躍進を止められるかが焦点となったが、4番手スタートのラッコはキス、アルバセテ、ハーンをかわそうかという勢いで1コーナーへ飛び込む好スタート。

 さらに、レースが進むにつれ前を行くマシンたちに次々とアクシデントやミスが重なり、アルバセテはターン3でサッシャ・レンツ(MAN)と絡みコースオフ。その段階でコーバーをかわして3番手に浮上していたラッコは、先頭を行くキスに背後からプレッシャーをかけると、キスはデビッド・ヴルシェツキー(フレートライナー)とともに最終コーナーでワイドとなりポジションを失った。


 これで首位に立ったラッコが、最終的に12秒のマージンを築いて3連勝。これで今季6勝目となり、選手権リードを46ポイントへと拡大し、自身初のタイトルに向け大きな前進を果たした。

「4番手スタートだったけど、土曜みたいにオープニングラップが面白かった。先頭に立っても路面はオイルやディーゼルが雨と混じって、マシンコントロールが簡単じゃなかった。でもミサノから6連勝になったし、チームとともにこの好調をキープしていきたい」とラッコ。

 本来開催予定だった日曜午後のレース4は、サポートレースのアクシデントでライン上にオイルリークがあり、懸命の回復作業にもかかわらずキャンセルの宣言。ETRC次戦第4戦は、7月15~16日にスロバキアリンクで開催される。





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