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田辺市がジビエ加工施設 本宮に次ぎ上芳養に

7/5(水) 17:01配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市は、同市上芳養で建設予定の野生鳥獣肉(ジビエ)処理加工施設に対し、整備費の補助を計画している。市内では2件目。施設は捕獲したイノシシやシカの解体・加工から、販売まで手掛ける。地元農家は「やっかいものが特産品になればうれしい」と期待している。

 施設は延べ床面積100平方メートル以内の規模で、洗浄や解体処理、冷蔵、加工の設備を設ける。年間約千匹の処理能力を見込んでいる。

 運営は「紀州ジビエ生産販売企業組合」(玉置俊久理事長)で、施設建設を機に事務所を和歌山市から上芳養に移転する。県内外のホテルや飲食店、産直店とジビエの取引があり、紀南でも販路を拡大したいという。

 市農業振興課によると、野生鳥獣による農作物被害は年間3500万円以上。2016年度は3721万円だった。うち、イノシシが565万円、シカは905万円。

 そのため、わなの狩猟免許を取る農家が増えている。15年度はイノシシ1655匹、シカ2729匹を捕獲した。しかし、市内のジビエ処理施設は本宮町にしかなく、旧田辺市の農家は捕獲しても自家消費以外は、山中に埋めることが多かった。

 ジビエは捕獲後、素早く解体して、血抜きなどの処理ができるかどうかで肉の質が変わる。組合は連絡を受けると、わなで捕獲したイノシシやシカに止めを刺し、施設まで運搬する。農家の負担を大幅に軽減できるという。

 総事業費は2037万円で、市は補助費320万円を6月市議会の一般会計補正予算案に計上した。予算案が可決すれば着工し、完成は10月の予定。

最終更新:7/5(水) 17:01
紀伊民報