ここから本文です

障害者施設の雑貨ブランド軌道に 上富田町のKIKI

7/5(水) 17:01配信

紀伊民報

 和歌山県上富田町生馬の障害者福祉施設「きぼうの木」で製作する雑貨のブランド「KIKI(キキ)」が、軌道に乗りつつある。製品を適正価格で販売し、施設利用者の所得向上につなげようと立ち上げて1年。利用者は全員に役割があり、客の反応を肌で感じられるため、やりがいも増している。

 障害者支援施設で製作した商品の利益は、利用者の賃金になるが、イベントなど販路が限られる上、施設職員も営業経験がないため、一般と遜色ない商品でも安価で売ってしまうケースが多い。

 きぼうの木と同じ「就労継続支援B型事業所」利用者の県内平均月額工賃は1万6489円(2016年度)。3万円を超える施設もあるが、きぼうの木など1万円未満の施設も少なくない。

 施設職員で「キキ」担当の那須夕起さん(31)は「障害者の製品だから安いというのはおかしい。価値に見合う価格で売れれば、作り手の収入が増え、自立にもつながる。もっと多くの人に商品を手に取ってもらいたい」と語る。

 「キキ」は「紀南、気持ち、きぼう」など「キ」が付くことから名付けた。製品はトートバッグやクリアボトル、ポストカード、ピアスなど約40種類。価格帯は300円~2千円程度。

 製品は施設内で展示販売しており、作業中の利用者には来客が分かる。「どんな商品が人気かはもちろん、お客さんの声が直接伝わることもある。こうした反応もやる気につながっている」という。

最終更新:7/5(水) 17:01
紀伊民報