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台湾に施工技能伝承 YKK APが現地に塾開設 指導者が滑川で研修

7/5(水) 1:48配信

北國新聞社

 富山県内に生産拠点を置くYKKAP(東京)は、台湾にアルミサッシ施工技術者を育成する「施工技能伝承塾」を開校した。グループ会社の「YKK台湾社」(台北市)と現地の施工協力会が運営し、滑川市の製造拠点で研修を積んだ台湾人の講師が指導に当たる。台湾では若手のレベル向上が課題となっており、先行して伝承塾を設けている日本の技術を輸出し、レベルの底上げを図る。

 台湾の施工技能伝承塾は6月26日、YKK台湾社の楊梅工場で開校式が行われた。台湾YKK AP施工協力会に所属する30代の施工業者6人がサッシの施工工程や不具合事例を学ぶ基本研修を受けた。研修は年3回開催し、18人が修了する予定。修了生は2年の実務を経てカーテンウォールなどの施工技術を取得する上級研修に進み、さらに3年の実務を経て最上位となる「スペシャリスト」の認定を受ける。

 YKK APによると、台湾では高層ビルやアパート・マンションといった集合住宅でサッシ施工のニーズが高い。台湾の施工協力会には現在、約200人が所属しており、若手のレベルアップが課題となっている。同社は2020年までに、上級・スペシャリストの割合を現在の約2割から5割以上に引き上げる計画だ。

 講師役を担うベテランの技術向上も図るため、滑川市のYKK AP滑川製造所で最先端技術を習得してもらう研修を進める。4日は台湾のサッシ取り付け業者の講師候補3人が同製造所を訪れ、溶接を伴った窓サッシの取り付けなど国内の伝承塾で学ぶ日本研修生の作業を見学した。

 研修に参加した和鈿企業社(台湾)社長の王禮義さん(45)は「安全面に配慮しながら、効率的に作業を進める手順が参考になった」と話した。5日には都内のビル工事現場も視察する。

 YKK APは、中国やインドネシアに現地施工技術向上の研修所を設けており、今後も各国の商品流通形態に合わせた研修体制を充実させる。

北國新聞社

最終更新:7/5(水) 1:48
北國新聞社