ここから本文です

円が一時全面高、北朝鮮情勢緊迫化を警戒-アジア株高で午後伸び悩み

7/5(水) 8:21配信

Bloomberg

5日の東京外国為替市場では円が一時全面高。米国が北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を確認したことを受けて、北朝鮮情勢緊迫化への懸念が強まり、リスク回避に伴う円買いが先行した。

ドル・円は5日午後4時3分現在、前日比ほぼ変わらずの113円27銭。朝方に113円36銭を付けた後、米国務長官のコメントを受けて円買いが強まり、一時112円83銭まで値を下げた。一方、午後はアジア株の上昇を背景に円売りが優勢となり、ドル・円は113円台前半を回復した。

クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、「地政学的緊張のステージが上がったことは事実」とした上で、「東アジアをめぐる地政学的リスクが円買いなのか円売りなのかという根本的な疑問は残る」と指摘。ただ、既存のポジションの巻き戻しを連想させることから、「投機的な円買いが入りやすい」という経験則はあると述べた。

円は午前の取引で主要16通貨全てに対して上昇。一方、午後にかけては急速に伸び悩み、オーストラリアドルやユーロなど大半の通貨に対して小幅安に転じた。斎藤氏は、「今のところは北朝鮮問題はG20(20カ国・地域首脳会議)で議論すると思われるので、きょうのところはこの材料は終了になる可能性が高い」とし、「マーケットの関心は再度ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に移っている」と話した。

国連安全保障理事会は5日午後、北朝鮮問題で緊急会合を開く。ティラーソン米国務長官は4日の発表資料で、ICBMの試射は「世界にとっての脅威の新たな拡大を意味する」とし、「国際的な脅威を除去するために世界が行動することが必要だ」と述べた。トランプ大統領は7、8日にドイツ・ハンブルクで行われるG20首脳会議に合わせて中国の習近平国家主席と会談する予定。韓国の韓民求国防相は5日、北朝鮮が6度目の核実験を実施する可能性高いとの考えを示したとロイター通信が報じた。

1/2ページ

最終更新:7/5(水) 16:12
Bloomberg