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ECB債券購入、ドイツ債は3カ月連続で目標未達-仏・伊債と対照的

7/5(水) 10:20配信

Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)プログラムに基づいて購入するドイツ国債の規模が6月、3カ月連続で目標に届かなかった。一方で、フランスとイタリアの債券は積極購入した。同中銀のデータに基づいてブルームバーグが算出した。

ECBが購入する債券の国別内訳は、ユーロ参加各国のECBへの出資割合(キャピタルキー)に基づいて決まっているが、これに対して6月のドイツ債購入額は3億400万ユーロ(約390億円)足りなかった。5月は2億7700万ユーロ不足。残存期間は加重平均で5.33年と、5月に記録したこれまでで最も短い3.99年から伸びた。

一方、6月の仏国債と伊国債の購入は目標をそれぞれ11億9000万ユーロ、9億8000万ユーロ上回った。両国債とも流通する債券の残高が比較的大きい。ドイツ債以外に購入が目標を下回ったのはフィンランドとアイルランド、ポルトガルの債券だった。

QEでECBが保有する公的部門債券の上限は単一銘柄で発行高の33%。一つの発行体に対するエクスポージャーの上限も33%。この双方にECBのドイツ債保有高が「近づいている」とモルガン・スタンレーの債券ストラテジスト、アントン・ヒース氏はリポートで指摘。同社の試算によると、33%の上限を突破するまでに追加購入できるドイツ債は約800億ユーロ。毎月600億ユーロ購入する債券のうち、約95億ユーロがドイツ債の現状を考えると、「プログラムが2018年2月か3月まで続行可能であることが示唆される」と同氏は分析した。

原題:ECB’s ‘Flexible’ QE Model Falls Short on German Bond Purchases(抜粋)

John Ainger, Stephen Spratt

最終更新:7/5(水) 10:20
Bloomberg