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県製茶条例廃止へ 「着味・着色」禁止を転換

7/6(木) 7:38配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡県は、静岡茶の「着味・着色」などを禁じた県製茶指導取締条例を廃止する方針を5日までに固めた。近年、人気を集める香りを付けた商品なども規制対象に含まれ、消費者が求める多彩な新商品の開発を制約していると判断した。

 条例は1956年に粗悪品を排除するため施行され、県内で製造販売する荒茶や仕上げ茶に調味料や発色剤を使ったり、茶以外の食品や添加物を加えたりすることを原則禁じている。混ざり物なしという静岡茶の声価を高める一方、フレーバー茶などの製造のため花などを混ぜる場合、個別に知事に届け出なければならず、手続きが負担だと業者から不満が寄せられていた。

 県内の茶生産者、商工業者の団体でつくる県茶業会議所は昨年6月、制定当時とは茶製造技術や食品安全を取り巻く事情が変わったなどとして条例の改正要請を決定。食品衛生法より厳格な規制が静岡茶の品質維持に役割を果たしてきたことから、条例は維持しつつも申請手続きの簡素化や、規制対象外になっていた抹茶や紅茶なども対象に含めるよう求めた。

 県は、食品衛生法や食品表示法などの整備が進んだことを踏まえ、悪質な業者の取り締まりを目的にした条例は役割を終えたと判断し、改正ではなく廃止を選んだ。

静岡新聞社