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警視庁、成田空港元役員を逮捕 保安警備担当、収賄容疑で

7/6(木) 20:43配信

Aviation Wire

 警視庁は7月5日、成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)の元上席執行役員、栗田好幸容疑者を成田国際空港会社法違反(収賄)の疑いで逮捕した。

 NAAの物品納入業務をめぐり、業者に便宜を図った見返りとして、賄賂を受け取った疑い。警視庁は5日、NAA本社など関係先を家宅捜索した。

 NAAは国が100%出資する特殊法人で、前身となる新東京国際空港公団が解散し、2004年4月1日に設置された。空港名も、この時に1978年5月20日の開港以来使われてきた「新東京国際空港」から、成田国際空港に改められた。

 特殊法人であることから、NAAの社員は公務員に準ずる扱いを受け、成田国際空港会社法第18条では、役員や社員が賄賂を受け取った場合、3年以下の懲役を科すなどとしている。

 栗田容疑者は1975年4月に新東京国際空港公団に入り、2004年2月から第1旅客ターミナル地区改修業務推進室次長、2005年6月からCS推進室長を務め、2008年7月に空港運用本部保安警備部長に就いた。

 2010年6月に執行役員就任後も保安警備部長を務め、2015年6月に上席執行役員に昇格。空港運用部門副部門長と空港運用部門保安警備部長事務取扱となり、9年にわたり保安警備部門の責任者だったが、会社に不正を申し出たことで、今年6月に解任された。

 空港関係者からは、「男気があり、部下にも慕われていたので驚いた」との声が聞かれた。成田では2015年3月30日正午をもって、開港以来行われてきた空港入り口の検問が廃止された。空港関係者は「警察との交渉など、栗田容疑者の功績は大きかった」と話す。

 また、成田空港第2ターミナルからLCC専用の第3ターミナルへ向かう通路には以前、利用者に空港へ持ち込めない物品があることを伝えるポスターが掲げられていたが、そこに登場する保安警備部長は、栗田容疑者をモデルにイラスト化したものだった。

 一方、新聞各紙の報道によると、以前から業者との癒着の噂があったという。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:7/6(木) 20:43
Aviation Wire