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先端医学棟9月供用 最新機器で高度・専門化 静岡県立総合病院

7/6(木) 7:48配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 県立総合病院(静岡市葵区)を運営する県立病院機構は5日、同病院敷地西側で建設中の新棟「先端医学棟」を9月から本格的に供用開始すると発表した。手術室を現在の12室から県内最多となる22室に大幅に増設。ハイブリッド機器や手術支援ロボットなど最新鋭の医療機器を配置して高度化、専門化に対応する。地域に密着した臨床や疫学研究に取り組む「リサーチサポートセンター」も棟内に設置する。

 先端医学棟は地上5階建てで、延べ床面積約2万平方メートル。2015年12月に着工し、総工費は医療機器を含め約150億円。7月12日に完成式を開き、8月に施設の一部を試験運用する。9月1日から手術後集中治療室などが本格稼働する。がん治療に対応する放射線治療部門は年明け以降になる見込み。

 病院本館にある既設の手術室は先端医学棟に集約する。本格的な手術台と血管造影装置などの機能を併せ持つ「ハイブリッド手術室」などを新たに導入する。手術室1室の床面積は平均61平方メートルと約1・5倍に拡張した。現在、病院全体で年間約8500件の手術を行っているが、今後は1万2千件に対応可能という。高木正和副院長は「患者に安全で高度な手術を早く提供することができる。優秀な若い医療者を呼び寄せる強い求心力にもなる」と説明した。

 リサーチサポートセンターは当面、ゲノム研究、高血圧、腎臓、統計解析の各分野に取り組む。棟内にはこのほか、就学前までの子どもの難聴に対応する「きこえとことばのセンター」も設置する。高木明副院長は「産科や行政と連携し、新生児聴覚スクリーニングのフォローや言葉の発達の研究を進めたい」とした。

静岡新聞社