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「雨情の里牛」知って 北茨城、肥育農家が移動販売

7/6(木) 15:00配信

茨城新聞クロスアイ

県北臨海3市のブランド牛「雨情の里牛」を知ってもらおうと、北茨城市の肥育農家、岩瀬忍さん(41)が、雨情の里牛を使ったハンバーガーやローストビーフ丼などを提供するキッチンカーによる移動販売を始め、6月15日には同市内に専門店もオープンした。雨情の里牛は地元でほとんど出回らず、住民らが買うことも食べることもできないことに違和感を抱いたのが、開店のきっかけ。岩瀬さんは「まずは地元の人たちに食べてもらい、知ってもらうことから始めたい」と意気込んでいる。

雨情の里牛は、黒毛和種とホルスタイン種の交雑種で、旧JA茨城ひたち(現JA常陸)が2003年にブランド化した。同JAの高萩、日立、北茨城3市の肥育牛部会員が生産を手掛け、農事組合法人・北茨城肉牛センター(北茨城市関本町小川)などで肥育している。

「肉質はやわらかく、程よい脂身でヘルシー。価格も常陸牛の6、7割程度とお手頃」と岩瀬さん。

同市出身の童謡詩人、野口雨情の名前が付いた牛肉は親しみやすさと味の良さで、首都圏を中心に人気を集めるが、出荷する肉のほとんどが大都市圏で消費されていることから、生産者に消費者の生の声が届きにくい状況となっていた。

移動販売は比較的少ない投資で始められ、消費者の反応がじかに感じられることから、岩瀬さんは、北茨城市商工会の「創業・第二創業スクール」で経営の基礎を学び、自費でキッチンカーを購入。これまでイベントなどで10回ほど試験販売を行った。6月15日には、市の補助金を活用し、同市磯原町磯原に雨情の里牛専門店「ぎゅうぎゅうきっちん」の開店にこぎ着けた。

メニューは店舗、移動販売ともハンバーガー、ローストビーフ丼のほか、ハンバーグ、ステーキ丼の4種類がメイン。女性客を中心に「ローストビーフは臭みがなく、とてもおいしい」などと好評を博している。

店舗は毎週木、金曜の午前11時~午後2時半、午後5時半~9時と、隔週(1、3、5週)土、日曜の午後5時半~9時に営業。移動販売は当面、イベントなどに出店予定。問い合わせは同店(電)0293(44)6700。

(小室雅一)

茨城新聞社