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自己最多15本塁打も…西武・秋山が語る“ホームランの怖さ”

7/6(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 ホームランは野球の華――白球が放物線を描いて、あるいはライナーでスタンドに突き刺さる瞬間は、野球ならではの魅力だ。

 しかし、すべての打者がホームランに憧れるわけではない。西武のリードオフマン、秋山翔吾(29)も、その一人だ。

 今季はリーグ8位の15本塁打。自身最多だった15年の14本塁打を、前半戦も終わらないうちに上回った。しかし、本人は「特に狙っているわけじゃない。体重も増えてませんよ。なんでホームランが多いのか……?」と首をかしげつつ、こう語るのだ。

「正直、ホームランに魅力を感じていない。ただ、一発の魅力に取りつかれるのが怖いんです。ホームランほどわかりやすい点の取り方はありませんからね。僕はヒットや四球で出塁することが、一番の役割だと思っている。一発に魅力を感じてしまうと、そこがおろそかになりかねない。例えば、打率も何も考えずに一発だけ狙えば、プロなら誰だってある程度は打てると思うんですよ。でも、それだと野球にならない。役割をおろそかにしてまで、一発を増やすリスクがあるのかどうか……」

 かつて、イチロー(マーリンズ)は「打率2割2分でいいなら40本は打てる」と話していた。あのイチローでさえ、一発狙いに徹すれば打率を犠牲にしなくてはいけないわけだ。

「その話は僕も聞いたことがあります。イチローさんですらそうなのだから、一発狙いで打撃が崩れたら、それを戻せるかどうか……」(秋山)

 4日は先頭打者として2度出塁するなど、4打数3安打で勝利に貢献。出塁率は4割以上と、一発の快感に魅了されず、リードオフマンとしての役割を果たしている。