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土木検査の研修にARを活用、東京メトロが実践導入

7/6(木) 7:10配信

スマートジャパン

 東京メトロは2015年4月からトンネルなどの土木構造物の検査業務に、Appleのタブレット端末「iPad」を導入している。専用のアプリケーションを利用して、ひび割れや漏水の発生位置などの確認・記録作業を効率化する狙いだ。このほどその延長として、作業員の教育用にAR(拡張現実)技術を活用する専用アプリケーションを開発し、研修への導入を開始した。

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 このアプリケーションは、2015年度から運用している土木構造物の検査業務用の専用アプリケーションを拡張開発したもの。東京メトロの「総合研修訓練センター」(江東区新木場)内の模擬トンネル、模擬橋梁・高架橋にiPadをかざすと、画面上に実際のトンネルや橋梁・高架橋に存在する変状を再現することができる。

 模擬橋梁・高架橋に位置を認識するARマーカーを設置して利用する仕組みだが、模擬トンネルについては壁面自体をマーカーとして認識する技術を導入しており、ARマーカーの貼付けや取り替えが不要だという。

 従来の検査業務の研修は、列車の運行時間や狭いトンネルなどにより、時間や安全面で制約があった。そのため、現場ではなくテキストや写真を利用した研修が中心となっていた。そこでARを活用したiPad用アプリケーションを導入することで、訓練センター内であっても、実際の検査の方法・手順を模擬体験したり、実際の変状を仮想的に確認したりできるようにする狙い。これにより、理解度の向上や、時間の制約にとらわれず安全に教育が行えるなどのメリットを見込んでいる。