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長沼中生8月熊本へ 「奇跡のあじさい」つないだ絆

7/6(木) 12:02配信

福島民報

 福島県須賀川市長沼地区と熊本県宇土市の地震被災地の交流が一段と深まる。須賀川市の長沼中の生徒らは8月、宇土市などを訪問し、震災の被害と復興に向けて歩む本県の姿を現地の子どもたちに伝える。昨年9月に熊本地震で大きな被害を受けた被災者を励まそうと、宇土市の住吉中に「奇跡のあじさい」を贈ったことがきっかけとなり交流が始まった。長沼商工会も同行し、宇土市商工会と交流協定を結ぶ方向で調整が進んでいる。
 訪問団は生徒会の3年生と、今年3月に卒業した元生徒会の高校1年生、長沼商工会のメンバーら総勢約20人の規模になる。県教委の「子どもがふみだす ふくしま復興体験応援事業」の採択を受け、子どもたちの渡航費の補助を得た。日程は8月3日から2泊3日。初日に宇土市役所などを訪問する予定。2日目は住吉中を訪れる他、市内小中学校の児童生徒の代表が集まる「リーダー講習会」に参加し、東日本大震災による藤沼湖決壊と東京電力福島第一原発事故の被害の大きさや、「奇跡のあじさい」に代表される復興に向けた取り組みを紹介する。同日に長沼商工会のメンバーが宇土市商工会の事務所を訪問する予定。最終日は石垣が崩れた熊本城や被害が大きかった益城町を視察する。
 生徒会長の高久勇斗さん(14)=3年=と生徒会のメンバーは住吉中から届いた「奇跡のあじさい」が初めて咲いた写真やメッセージカードを見つめながら訪問を心待ちにしている。高久さんの自宅にもダムが決壊した濁流が押し寄せ、床上浸水する被害があった。「写真のアジサイはしっかりと根付いていて、離れていても絆がつながっているように感じる。お互いの震災経験を語り合い、交流を深めて復興に向けて共に歩んでいきたい」と期待している。
 小貫崇明校長(54)は「子どもたちの復興を願う純粋な気持ちが今回の訪問につながった。一緒に災害を乗り越える仲間がいることの大切さを感じてもらいたい」と話している。

福島民報社

最終更新:7/6(木) 12:04
福島民報

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