ここから本文です

AIは敵? 味方? 人間を超える人工知能がやってきた

7/6(木) 17:15配信

投信1

Nスペ「人工知能特集」の衝撃

2017年6月25日に放映されたNHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」は、AI(人工知能)利用の最前線を知ることができる非常に興味深い番組でした。

番組で紹介されたのは以下の6つの事例です。

 ・プロ棋士(佐藤天彦名人)と将棋AI(PONANZA)との「将棋電王戦」の様子
 ・名古屋のタクシー会社での「リアルタイム移動需要予測システム」(通称AIタクシー)の導入事例
 ・野村証券のAIを活用したトレーディングシステム
 ・シンガポールのバス会社におけるAIによる運転手適正診断システム(交通事故発生確率を予測)
 ・退職率が高い医療事務現場でのAIによる退職予兆診断システム
 ・アメリカの裁判記録をAIが分析することによる受刑者の再犯リスク予測システム
いずれも、AIの驚くべき進歩を目の前に突きつけ、AIは遠い未来ではなく現在の私たちの生活にも既に深く関わっていることを実感させるものでした。また、「天使か悪魔か」というタイトルにもあるように、使われ方次第では、AIは人類の脅威となる可能性すら考えさせる内容でもありました。

AIが人間を超えたことを実感させた電王戦

このなかで、特にAIが人間を超えるほどの進化を遂げた現実を実感させたのが将棋電王戦です。番組では2017年4月と5月に行われたプロ棋士(佐藤天彦名人)とAIロボット(PONANZA)との戦いの様子を、将棋界のレジェンド・羽生善治三冠の解説も交えて紹介していました。

結果は人間の2連敗。番組の最後のほうでPONANZAの開発者が「なぜ、ここまで強くなってしまったのかわからない」という趣旨の発言をしていたのは不気味でした。

ちなみに、AIソフトはディープラーニング(深層学習)と呼ばれる機械学習の一種の仕組みにより、自分で能力を高めていくことが可能です。その結果、開発者でも人間に勝った理由がわからないほど強くなってしまうことが起こりうるのです。

AIが人間の手には負えないブラックボックスとなってしまうのは少し空恐ろしいですが、そこまでAIが進んでいることをこの番組は鮮烈に伝えていました。

なお、将棋電王戦は今回で終了となります。大会の主催者であるドワンゴを傘下に持つカドカワ <9468> の川上量生社長は、終了の理由を「人間とコンピュータが同じルールで真剣勝負をするという歴史的役割は終わった」と説明しています。

藤井四段という新たな天才スター棋士の誕生で将棋界への注目は高まる一方ですが、AIという人間の手におえない強敵が現れている現実は忘れるべきではないでしょう。

1/2ページ

最終更新:7/12(水) 23:00
投信1

チャート

カドカワ9468
1452円、前日比+20円 - 7/21(金) 15:00

チャート

NTTドコモ9437
2631.5円、前日比-6.5円 - 7/21(金) 15:00

チャート

富士通6702
861.8円、前日比-4.8円 - 7/21(金) 15:00