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多様化進む おにぎり商品 「水入れるだけ」「冷凍具材」・・・ 食品メーカー相次ぎ投入

7/6(木) 7:01配信

日本農業新聞

 おにぎり商品の多様化が進んでいる。外出先で手軽に作れたり、冷やし茶漬けにして楽しんだりするタイプなどを、食品メーカーが相次ぎ投入する。おにぎり人気の高まりを意識した動きで、高齢者から女性まで幅広い支持を取り込む。新たな米消費拡大の動きに注目が集まる。

 乾燥米飯のアルファ米大手・尾西食品(東京都港区)は先月、水を加えるだけで作れる「にぎらずにできる携帯おにぎり」(200~220円)を発売した。アルファ米を使い、専用袋に入れた状態で水なら注いで60分、湯なら15分待つと三角形に成形されたおにぎりが出来る。具材はサケ、ワカメ、五目おこわの3種。5年間保存が可能で、備蓄用の他、旅行やアウトドアにも活用できる。

 米は、秋田県のJA産「あきたこまち」を使用。「携帯食も最近は味重視。あきたこまちは吸水性が良く、復元後も甘味がしっかり残る」と同社。売り上げは初年度1億円、将来的に5億~6億円を目指す。

 おにぎりを利用した夏向け製品を開発したのは永谷園(東京都港区)。先月発売の「冷やし塩すだち おにぎり茶づけ」(108円)は、好きな具材入りのおにぎりに冷水を加えて食べるカップ型の冷やし茶漬け。「火を使わず、屋外でも手軽に食べられるのが売りで、コンビニのおにぎりも合わせられる」と同社。販売の出足は好調で、夏商戦の盛り上がりに期待する。

 味の素冷凍食品(東京都中央区)は、おにぎり用の冷凍具材「おにぎり丸」(200円)を2月に発売した。包んだご飯の熱で溶かす商品で、手軽さを訴求する。カレー、ビビンバ、ぎょうざ、豚角煮、麻婆豆腐の5種がある。販売は計画を上回る勢いだという。

 おにぎり商品が多様化する背景について、おにぎり協会の中村祐介代表は「客層の幅が広がっている」と説明。「女性や高齢者、外国人の食用が増え、健康性や見た目、手軽で手が汚れにくいなど機能性が求められている」と指摘する。

日本農業新聞

最終更新:7/6(木) 9:25
日本農業新聞