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中国最大級のロボ展示会「CiROS2017」、上海で開幕

7/6(木) 13:44配信

日刊工業新聞電子版

■日本勢、現地向け機能・性能盛り込む

 中国最大級のロボット展示会「中国国際ロボット展覧会(CiROS2017)」が5日、上海市の国家会展中心で開幕した。中国では人件費上昇などを背景に工場自動化(FA)投資が活発化。製造業の高度化を後押しする政府の支援策も重なり、産業用ロボットや減速機など基幹部品の需要が拡大する。出展する日系メーカー各社は納期の短縮や小型ロボットなど現地需要にきめ細かく対応して事業の拡大を図る。

 安川電機は可搬質量7キロ―8キログラムの小型ロボット「モートマンGPシリーズ」と小型化を追求したロボットコントローラー「YRC1000micro」を中国で初めて出展した。これまで日本から輸入していたロボットコントローラーを同シリーズから現地で生産することなどにより納期を大幅に短縮し、西川清吾安川電機(中国)董事・総経理は「即納体制を実現した」と強調する。

 中国では家電や電子機器の研磨、検査、組み立て工程などで小型ロボットの需要が拡大。日本で展開するGPシリーズは主に自動車産業向けに供給するが、中国では研磨など現地向けの機能や性能も盛り込んだ。

 ロボットだけでなく精密な制御を支える減速機の引き合いも活発化する。住友重機械工業は可搬質量6キロ―20キログラムの小型ロボットなどに使われる中空型減速機「Cタイプ」と2段型減速機「UA―15シリーズ」を中国で初出展した。

 電子機器製造受託サービス向けなどで小型のハンドリングロボットの引き合いが増えており、「品ぞろえを拡充して需要を取り込みたい」(住友重機の現地法人幹部)としている。

 ロボット向け精密減速機で世界シェア約6割のナブテスコは工作機械間の搬送行程などで使われる減速機を出展。例えば、自動車の溶接工程では溶接ロボットが移動しながら溶接する場合があり、溶接ロボットを高速高精度に制御する際に減速機が使われる。

 同社では6軸の多関節ロボット以外で使われる減速機を「外部軸」向けとして一体で提案。現地のロボットメーカーはロボット単体だけでなく搬送を含めたシステムとしての提案を求められており、「システム全体の精度や品質の向上、タクトタイム短縮に貢献したい」(ナブテスコ現地法人幹部)としている。