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「子どもが流されている」福岡、大分で記録的豪雨 子を含む15人の安否不明 特別警報 朝倉市515ミリ 避難指示43万人

7/6(木) 7:07配信

西日本新聞

 九州北部は5日、活発な梅雨前線に湿った空気が流れ込み、福岡、大分、佐賀県で記録的な大雨となった。福岡、大分両県では河川の氾濫や橋が流されるなどして集落の孤立も相次いだ。両県警などによると、2県で少なくとも子どもを含む12人が行方不明か、連絡が取れない状態となっている。警戒に当たっていた福岡県職員3人とも連絡が取れないという。

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 気象庁は数十年に1度の降雨による甚大な被害の恐れがあるとして、福岡県朝倉市や同県久留米市、大分県日田市など31市町村に大雨特別警報を出し、最大級の警戒を呼び掛けた。

 気象庁は、推計で福岡県東峰村、佐賀県鳥栖市などで1時間に110~120ミリを超える猛烈な雨が降ったとして「記録的短時間大雨情報」を発表。朝倉市では同日深夜までの24時間雨量が515・5ミリ、日田市も同329・5ミリとなり、いずれも観測史上最大を記録した。福岡、大分両県では6日午前0時現在、18万1885世帯約43万300人に避難指示を出している。

 福岡県警によると、5日午後6時半ごろ、朝倉市福光で「子どもが流されている」と110番があり、東峰村宝珠山では「家が流されている。中に夫婦2人がいる」との通報もあり、計6人と連絡が取れなくなっている。

 朝倉市災害対策本部によると、午後4時15分ごろ、同市宮野でブロック塀を撤去中の70代男性や同市黒川地区で田んぼを見に行った男性など計5人と連絡が取れていない。福岡県によると、朝倉市内を車でパトロールしていた朝倉県土整備事務所の56~62歳の男性職員3人が午後2時40分以降、連絡が取れなくなっている。

 日田市によると、大鶴地区で軽トラックの男性1人が車ごと大肥川に流され、行方不明という。

 福岡県と大分県は自衛隊に災害救助を要請。久留米市全域、朝倉市全域、筑前町、日田市などで避難指示が出されたほか、福岡県小郡市、大分県宇佐市などでは避難勧告が出た。

 朝倉市では5日午後9時半現在、蜷城地区で桂川が氾濫して約300世帯が孤立。鬼ケ城地区で17人、高木集落でも5人が孤立し、松末小など2小学校に避難した住民ら約70人が取り残された。2河川が氾濫し、杷木星丸地区で家が流されたとの情報もある。

 九州地方整備局によると、福岡県添田町で彦山川が氾濫。日田市では花月川に架かるJR久大線の鉄橋が流された。花月川流域では3カ所で堤防が決壊したという。同市の九州電力夜明ダム管理事務所が筑後川の増水で損壊したが、ダム運用に支障はないという。

 気象庁によると、6日も局地的に大雨となる見込みで、引き続き土砂災害や河川の増水、氾濫への警戒を呼び掛けている。

西日本新聞社

最終更新:7/6(木) 16:10
西日本新聞