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リコー、複写機20年のノウハウ “遠隔監視”を産業機器分野に転用

7/6(木) 15:02配信

日刊工業新聞電子版

■IoT遠隔監視構築サービス

 リコーは、複写機で培ったIoTによる業務効率化の技術とノウハウを産業機器メーカーへ提供する。第1弾として、機器の遠隔監視環境の構築サービスを9月15日から提供する。遠隔監視は、保守業務の効率化や従量課金制ビジネスなどに活用できる。顧客の業務効率化ビジネスを自社の新事業として育成する。

 リコーは顧客である検査機器や加工機など産業機器メーカーから遠隔監視の用途を聞き取り、機器から自動取得する情報を決め、仕組みを構築する。例えば、機器が停止した時、どの部品が故障したか事前に把握できれば、サービス担当者の訪問が不要になったり回数が減らせたりする。

 遠隔監視は使用回数に応じた従量課金制ビジネスにも利用できる。従量課金の仕組みが構築できれば産業機器を複数企業で持ち合うシェアリング型のビジネスモデルをつくれる。中小企業が利用した場合は遠隔監視で保守を効率化でき、営業に人員を振り向けられる効果も期待できる。

 リコーは、約20年前から複写機などの遠隔管理サービスを提供している。現在は蓄積データを基に故障の予兆診断なども行う。

 IoTの普及によって、産業分野では従来の機器所有型から、サービス型へのシフトが進むとみられる。リコーは遠隔管理技術を核に、資産管理やリース、保守サービス、物流など顧客業界のビジネス転換に必要な自社保有の技術やサービスの提供を検討する。