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帝京大の本郷泰司「いまのままでは…」。U20日本代表入りへ激しくアピール

7/6(木) 10:01配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 いままでこの人が信頼されてきたのだとしたら、こういう動きを続けてきたからだろう。

サンウルブズの田邉淳アシスタントコーチ、NZ・サウスランド代表へ。

 後半からインサイドCTBとして出番を得るや、防御網から鋭く飛び出してタックルを一撃。起き上がってすぐ次のポジションへつき、また似たような形でタックルを放つ。

「最初から、いったろうかと思いました。自分がやるだけや、と」

 7月2日、東京・中大グラウンド。20歳以下(U20)日本代表の候補合宿にあたる「TIDキャンプ(U20)」の第3回合宿の最終日午後のセッションがあり、U20日本代表候補は中大と練習試合をおこなった。

 8月下旬から始まるワールドラグビーU20トロフィー(ウルグアイ)に向けた選手選考マッチの意味合いを持つこの一戦。タックルで魅した1人が本郷泰司だった。攻めても「空いたところで(自分の身体の芯を相手の正面から)ずらそう」と、相手防御のわずかなギャップをえぐる。

 84-7と圧倒も、「うまくアタックができなかった印象がありました」。本番を見据え、いまの自分たちに高いハードルを課した。

「アタックの練習をずっとやってきたのですけど…。きょうは中大さんのディフェンスが前に出てきていて、プレッシャーがかかってミスが多くなった。何回かはハマる場面があって、その時はいいアタックができていた。その回数をもっと増やし、そこをスタンダードにしていかないと」

 身長180センチ、体重89キロ。一昨季は京都成章の主将で、全国高校ラグビー大会には怪我を押して出た。昨季は大学選手権8連覇を目指していた帝京大に加わり、悲願を達成したチームで主力組に絡む。大学ラグビー界のレベルにはあまり驚かなかったようで、ルーキーイヤーをこう振り返っている。

「大学ラグビーに慣れたのが大きいです。1年の最初の時はずっと怪我をしていて、秋から試合に出してもらったのですが、最初はどうしてもおどおどしたり、自信がなかったりしていた。でも、どんどん経験を積むことで自分のプレーができてきた」

 大学2年で迎える今季は、9連覇と同時にU20トロフィー制覇も視野に入れるか。

 U20日本代表は前年度に上部トーナメントのワールドラグビーU20チャンピオンシップから降格したばかりで、遠藤哲ヘッドコーチは1年で同トーナメントに復帰したいと意気込んでいる。

 それにはU20トロフィーの優勝がマストだが、本郷は、その目標をあえて口にしなかった。

「上を見るだけじゃなく、一つひとつを積み重ねていくのが大事。いまのままでは絶対に勝てないと思うので、合宿(7、8月に一度ずつ候補合宿がある)を積み重ねるごとにレベルアップをして、最後まで勝ち切れたらと思います」

 小さな努力の蓄積が大きな成果を生むと、心の底から実感しているのか。「一つひとつ」「一戦、一戦」と繰り返していた。

(文:向 風見也)