ここから本文です

一癖も二癖もあるホールフーズ創業者とベゾスは意気投合した

7/6(木) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アマゾンがホールフーズを買収することが報道され、テック業界は騒然としている。

ホールフーズは、アメリカの高級オーガニック食品スーパー。食の安全と健康を気にする人たちにとっては、「ここで買ったものなら安心」と信頼され、グルメ食品の品揃えも豊富、お惣菜類もおいしい。筆者の住むシリコンバレーでも人気が高いが、その分お値段も高く、こじゃれた店はややスノッブな雰囲気で、庶民な筆者には少々敷居が高い。

【画像】アマゾンが買収を発表したホールフーズ。オーガニックスーパーの草分けだが、最近は業績が伸び悩んでいた。

全米444店舗のほか、イギリスとカナダにも進出しており、2016年の売上157億ドル、従業員数8万7000人、米国の食料品スーパーの売上げランキングで7位(ウォルマートなどの総合小売店舗は除く)、「オーガニック専門」という意味では全米最大である。

オーガニック市場のライバルとホワイトナイト

近年のアメリカの健康・オーガニック志向のため、順調に伸びている……のかと思いきや、実は業績は伸び悩んでおり、今年2月には、複数の店舗を閉鎖している。原因は、「近年の健康・オーガニック志向の高まり」により、競合の大手スーパーがオーガニックに力を入れだし、競争が激化したから、と言われている。

筆者がよく行く庶民派スーパーのセーフウェイ(上記ランキングで全米第2位)も、2005年に「O」というオーガニック食品ブランドを始めて、人気を博している。

このため、株価は2013年のピークから半分近くまで下がり、アクティビスト(いわゆる「物言う株主」)投資家に狙われて、株を買い占められ、経営方針に口を出されるようになってしまった。創業者で現CEOのジョン・マッケイはこれに徹底抗戦を決め、そのために「ホワイトナイト」を探していたようだ。4月には、大手スーパーのアルバートソンに買収されるのでは、との観測記事が出たが、どうやらこれは流れ、その後新しい白馬の騎士として、ついにアマゾンが登場した、という事情のようだ。

筆者は普段、テック業界からしか世界を見ていないので、この件は「唐突」で「仰天」だったが、食品小売の業界の人から見たら、「あー、そうなのね」ぐらいの話だったのだろうと思う。

1/3ページ