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北方四島共同経済活動、自動車に注目 大半が日本製

7/6(木) 10:19配信

北海道新聞

部品や整備技術に期待

 【ユジノサハリンスク則定隆史】北方四島での共同経済活動に向け、日ロ両国が自動車整備での協力に注目している。北方四島で走っている車は大半が日本製で、日本からの部品調達や技術導入に高い期待があるからだ。四島を事実上管轄するロシア・サハリン州は日本との協力で車整備工場を設立して島内のサービス環境を向上させたい考えで、6月27日~1日に四島を訪問した日本の官民調査団との会議でも話題に上った。

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 6月下旬、北海道新聞ユジノサハリンスク支局のマリヤ・プロコフィエワ助手が国後島を取材した。関係者によると、島内には約2400台の車があり、9割以上が日本車。ウラジオストクやサハリン州・ユジノサハリンスクで購入し、フェリーで運ぶという。

日本の技術「地元は歓迎」

 だが、修理やメンテナンスに必要な ベアリング やフィルターなどの部品の調達にも時間がかかるなど、車を維持する十分な条件が整っていない。国後島古釜布で自動車整備工場「777」を経営するステパン・ダビデンコさん(35)は「注文して部品が届くまで10日間ほど時間がかかる」と指摘。自動車整備サービスで日本と協力できれば「もっと早く、質のいい部品が手に入る」と期待する。

 サハリン州政府は日本との共同経済活動で漁業や医療、インフラ整備などに加え、択捉、国後、色丹の各島で日本車整備工場の設立を提案している。地元行政府の幹部は「島では現在、標準的なサービスが受けられない。日本の技術が導入されれば島民に歓迎されるだろう」と話す。

北海道新聞

最終更新:7/25(火) 17:59
北海道新聞