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トミックはウィンブルドンでもモティベーションを見つけられず

7/6(木) 10:30配信

THE TENNIS DAILY

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス1回戦。

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 ウィンブルドンに至るために積んだ多くのハードワークと献身にもかかわらず、勝とうと努めることにさえ気を割くことができない選手が、少なくともひとりいた。

 2011年のウィンブルドンで準々決勝に勝ち進んだことのある24歳のバーナード・トミック(オーストララリア)は火曜日、今年は戦うことに「どんなモティベーションも見つけられない」と言った。

「正直に言えば、試合でちょっと退屈してしまったよ」とトミックは言った。

 自身にとって8度目のウィンブルドンをプレーしていたトミックは、14番コートでミーシャ・ズベレフ(ドイツ)に4-6 3-6 4-6で敗れた。

「トロフィを掲げたり、いいプレーをするということでは、もはや満足感は得られないのだと感じている」とトミック。「そこには何もないんだ。僕は全米オープンの4回戦に進もうが、1回戦で負けようが、まったくかまわないよ。そんなの知ったことじゃない。僕にとってはすべてが同じことだ。僕はここからさらに10年間プレーする。そしてキャリアのあとにはふたたび働かなくても済むのだと知っているんだ」。

 トミックはキャリアを通し、3つのツアー・タイトルを獲得し、その最初のものは2013年のシドニーにおいてだった。それから彼は2014年と2015年に、コロンビア・ボゴタで連覇を遂げた。

 彼は2011年のウィンブルドンで最終的に優勝したノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れて以来、グランドスラム大会では準々決勝にも進んでいない。その2011年に、まだ18歳だったトミックは、1986年にタイトルを防衛したボリス・ベッカー(ドイツ)以来、もっとも若いウィンブルドン準々決勝進出者となった。

 2016年1月には世界ランキング17位を記録したトミックは、先週のイギリス・イーストボーンで準々決勝に進出したあと、世界ランキング59位の選手としてウィンブルドンにやってきた。彼は先週の同大会2回戦で、同じズベレフを6-3 6-2で倒していた。

「ある週には、僕はいいプレーをして多くの選手を倒し、大会で非常にいい成績を挙げる。でも今の状況はローラーコースターみたいにアップダウンの連続だ。僕はハードワークを積み、プレーすることを楽しみ、トロフィーを掲げるための献身的気持ちを見つけることができないようなんだ」とトミックはコメントした。

 ズベレフは第1セットの終盤でトミックのサービスをブレークし、また第2セットでの序盤でもふたたびブレークに成功した。トミックはのちに、その時間帯のことを「精神的に上の空だった」と表現している。トミックはまた、メディカルタイムアウトをとったとき、相手の勢いを途切れさせ、流れを変えようとするためにそうしたのだと試合後に認めた。もっともズベレフは、トミックがケガをしたと信じていた、とのちに言っている。

「ポイント間に彼はゆっくり歩いているし、間違いなく何か悪いところがあるようにふるまっていたから、何を予想すべきかがわからず、僕にとって、ことはより難しくなったと言えるほどだったよ」とズベレフは言った。「でもそれでも彼は変わらず----ボールが届く範囲にくれば、特にフォアハンドでボールを強打し、厳しいところを突き、多くのウィナーを叩き出すことできる」。

 ズベレフは最終的に、トミックの4本に対して、18本のサービスエースを決めた。またアンフォーストエラーの数では、トミックの25本に対して、11本と少なかった。

 1回戦でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に敗れた、やはりオーストラリア人のタナシ・コキナキスは、「ベニー(トミック)は11歳のときからウィンブルドンをプレーしてきたように感じている」と言った。「たぶん、だから彼は退屈しているのかもしれない。よくわからないけどね。彼がスキルフルな選手であることはわかってるし、能力はあるわけだから、彼がすべてをうまくまとめられることを願っているよ」。

 興味や意欲が不足していることを認めたあと、トミックは、(やる気のない)パフォーマンスゆえ、賞金を返す気はあるかと尋ねられた。彼はその問いをすぐさま跳ねつけ、自分がズベレフに対しベストを尽くしていなかった、という示唆には同意しなかった。

「4、5セットをプレーすることもできたかもしれない、と思うし、少し罪悪感も覚えてはいる」とトミックは言った。「でも僕の意見では、彼はいいプレーをし、僕のプレーはただただひどくて、僕は最後までリズムを見つけらなかった。そして、ズベレフは勝つに値した」。(C)AP (テニスマガジン/テニスデイリー)

Photo: LONDON, ENGLAND - JULY 04: Bernard Tomic of Australia reacts during the Gentlemen's Singles first round match against Mischa Zverev of Germany on day two of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at the All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 4, 2017 in London, England. (Photo by David Ramos/Getty Images)

最終更新:7/6(木) 10:30
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