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「宇宙エレベーター」昇降機の製作目指す 福島・中野製作所

7/6(木) 15:05配信

福島民友新聞

 地上から天に伸びるエレベーターで宇宙へ―。福島市の精密部品加工業中野製作所が、宇宙と地上をつなぐ「宇宙エレベーター」の昇降機(クライマー)製作に乗り出す。5日、社内にプロジェクトチームを設立した。中野章社長(64)は「失敗してもいいからトライすることが面白い。福島を宇宙開発の拠点にしたい」と夢を語る。
 航空宇宙や通信機器の関連部品を製造する同社は、航空宇宙関連部品の開発・製造の全国の中小企業でつくる「まんてんプロジェクト」を通じ、宇宙エレベーターを研究開発する慶大の宇宙エレベーター研究会にクライマーに使う部品を無償で提供、開発を後押ししてきた。近年、宇宙エレベーターの研究開発に参入する企業が出てきたことで、中野社長が「自分たちで作ってみよう」とクライマーの製作を提案した。
 同社は精巧な部品を作る技術を持つ一方、駆動装置など他分野のノウハウがないため、福島大地域創造支援センター客員研究員の森本進治氏=航空宇宙工学=ら専門家の助言を受けて開発を進める。当面は宇宙エレベーター向けに開発されたクライマーの性能を競う競技会への出場を目指す。
 5日は慶大の学生ら同研究会のメンバーを招いた勉強会を開催。社員約30人が参加し、宇宙エレベーターの仕組みやクライマーの構造などを学んだ。中野社長は「宇宙エレベーターへの参入を目指すことで福島を元気にしたい。この動きを地域に広げていきたい」と話した。

福島民友新聞

最終更新:7/6(木) 15:05
福島民友新聞