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「行動対行動」の原則…韓米、北朝鮮ICBMに“武力誇示”で対抗

7/6(木) 7:02配信

ハンギョレ新聞

-玄武・ATACMSミサイルを発射- 文大統領「私たちも発射しよう」直接指示 安保室長が夜中に米国側と電話協議 1時間でトランプ大統領の同意を得る 「圧倒的抑制力」対北朝鮮協調体制を誇示 北朝鮮首脳部に対する「斬首作戦」の映像公開も

 文大統領は「北朝鮮の厳重な挑発に、私たちが声明だけで対応する状況ではない。私たちの確固たるミサイル共同対応態勢を北朝鮮に確実に示す必要がある」とし、「韓米ミサイル共同武力誇示」を指示したと、ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官が明らかにした。これに韓米ミサイル部隊は同日午前7時、東海海岸で韓米共同で弾道ミサイル射撃に乗り出し、玄武2AとATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)地対地ミサイルを同時射撃し、有事の際、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長をはじめ、北朝鮮指導部を精密打撃できる能力を誇示する方式で行われた。玄武2Aは国内技術で開発した射程距離300キロメートルの弾道ミサイルで、在韓米軍が運用するATACMSは、射程距離が約300キロメートルに達し、多連装ロケット砲システムを備えている。弾頭に数多くの子弾が含まれており、1発でサッカー場4個に当たる面積を焦土化できる。軍当局は、有事の際、金正恩労働党委員長など北朝鮮首脳部を除去する「斬首作戦」に動員される核心戦略兵器の発射場面も公開した。地図に平壌(ピョンヤン)の「人民武力省指揮部」を表示した後、戦闘機から発射したタウルスにより平壌金日成(キム・イルソン)広場が焦土化され、人共旗(人民共和国旗=北朝鮮の国旗)が燃えるシーンもある。

 特に韓米が北朝鮮のミサイル挑発に対応し、合同演習に乗り出したのは今回が初めてで、これは文大統領の強い意志によって緊急に進められた。文大統領は前日午前、北朝鮮がICBMと推定された「火星14」型ミサイルを発射したことを受け、国家安全保障会議(NSC)の全体会議などを主宰し、リアルタイムで報告を受けたという。その午後遅く「私たちも(ミサイルを)発射しよう」とし、米国と協議するよう参謀たちに指示した。その後、チョン・ウィヨン国家安保室長が夜9時にホワイトハウスのハーバート・マクマスター国家安保補佐官と電話で協議し、ドナルド・トランプ米大統領の同意を得たと、大統領府側は明らかにした。トランプ大統領は「北朝鮮の挑発に対する文大統領の断固たる意志を高く評価して共感する。とても鼓舞的であり、先に提案してくれたことに感謝する」と述べたと、大統領府は伝えた。チョン室長がマクマスター補佐官と電話協議を行ってから、トランプ大統領の最終同意を得るまでは、約1時間がかかったという。

 文大統領は同日午前、主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するためにドイツに出国しながらも、韓米ミサイル共同訓練が「武力誇示」という点を重ねて強調した。文大統領は、ドイツ訪問のため、飛行機に乗り込む直前にも、大統領府関係者に「(マスコミに)武力誇示として報じられるでしょうね?」と重ねて確認したという。

 これは韓米首脳会談で明らかにした「韓米共同防衛態勢を通じた圧倒的な抑止力」を北朝鮮に誇示し、「行動対行動」の原則を再確認したものだ。時に、韓国から先に米国側に連合訓練を要請することで、朝鮮半島状況に対する主導権を私たちが持つという意志を明確にしたものと見られる。

チェ・ヘジョン記者、パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)