ここから本文です

JA全中会長に田辺の中家氏 「農家の所得増大に力」

7/6(木) 17:00配信

紀伊民報

 全国農業協同組合中央会(JA全中)は5日、JA和歌山中央会の中家徹会長(67)=和歌山県田辺市中三栖=が次期会長に内定したと発表した。選挙によりJA東京中央会会長の須藤正敏氏(69)との一騎打ちを制した。中家氏は「改めて重責を痛感している」とし、農家の所得増大に力を入れる決意を述べた。8月10日の臨時総会で正式に選任される。任期は3年間。

 全国のJA組合長ら代議員が6月22日から7月5日まで投票し、同日開票。有効投票240票中、中家氏が152票を獲得した。須藤氏は88票だった。

 中家氏は政府が推進する農協改革に関して急進的な論議をけん制する慎重派。須藤氏は安倍政権と協調してきた現会長の奥野長衛氏(70)に近い立場とされており、中家氏が政権の農協改革に不満を持つ代議員の受け皿になったとみられる。

 選挙結果を受け、和歌山市のJAビルで記者会見を開いた中家氏は「(現体制を)基本的には引き継いでやっていく」としたが、政府が推進する改革については「改革は必要だが、一方で守らなければいけないことがある」とけん制。「自己改革をやり遂げるのが一番重要。全国JAが取り組んでいるが、本当にできているか検証しながら進めたい」とした。

 自己改革の中で「1丁目1番地は農業者の所得増大」とし「国内需要はまだまだある。日本型の食生活を見直し、もっと国産の農畜産物を消費してもらう運動をやる必要がある」と強調。輸出についても「農家の所得にどれだけ還元されるかを見ながらだが、将来的には絶対必要だ」とした。

 中家氏は2004年6月から13年6月までJA紀南組合長、14年8月から15年8月までJA全中副会長。現在はJA和歌山中央会会長(12年6月から)、JA紀南会長(13年7月から)を務めている。

最終更新:7/6(木) 17:00
紀伊民報