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ボルボは全ラインナップの電動化を宣言、内燃機関は野蛮なパワートレインになる?

7/6(木) 11:10配信

carview!

ボルボが衝撃的なリリースを出した。そのタイトルは“Volvo Cars to go all electric”。将来的にボルボのクルマはすべて電動車両になるというものだ。しかも、2019年以降というから遠い未来の話ではない。次世代モデルから電動車両しか出さないということだ。しかもリリースの冒頭には“marking the historic end of cars that only have an internal combustion engine (内燃機関だけを搭載したクルマに歴史的な終わりを告げる)”といった刺激的な文言まで記されている。

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ボルボというプレミアムブランドの、ブランディングにおいてもはや内燃機関の進化というのは不要であり、ゼロ・エミッションに向かって突き進むことをアピールすることが重要というわけだ。とはいえ、リリースの中身を見ていくと、ピュアEVを発売するのは2019年から2021年の間であり、当面はプラグインハイブリッドや48Vマイルドハイブリッドを主流とすることを「内燃機関だけを搭載したクルマの終焉」と呼んでいることがわかる。言うまでもなく、スタータージェネレーターを用いたマイルドハイブリッドにおいてパワートレインの主役はエンジン(内燃機関)であり、2019年以降にエンジン搭載車がなくなるという話ではない。

しかしながら、ボルボが電動車両化を推進することをブランドの基本に据えたということは、今後はエンジンの進化をアピールすることはなくなるであろう。むしろ、エンジンが主役のハイブリッド車であっても、その存在を感じさせなくするだろうと予想される。こうした流れはボルボ一社に限らず、とくに欧州のプレミアムブランドに共通すると感じられる昨今だ。実際、プレミアムブランドは、電動化こそがスマートなパワートレインといったブランディングをしていると感じることが多い。

とくに再生可能エネルギーによる発電が広がっていくと、環境対策としても電動車両(ゼロ・エミッションビークル)を拡大することは有効性が増してくるわけで、おのずとNOxやPMを撒き散らす内燃機関へのネガティブな感情も生まれてくると予想される。そうなったときに、都市部や先進国において内燃機関だけのクルマを選ぶこと、乗り続けることが、どのように評価されるようになるのか。「内燃機関というのは野蛮なもの」と市場が感じるようになる時代は刻一刻と近づいているのかもしれない。

(文:山本晋也)

株式会社カービュー

最終更新:7/6(木) 12:54
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