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スマートデスクがあなたを見張る未来オフィス、データ集めは誰のため

7/6(木) 7:03配信

Bloomberg

未来のオフィスのデスクはあなたのことを知っている。多分、知り過ぎるほどに。

高さを調節して立っても座っても仕事ができるデスクだが、センサーが組み込まれていてあなたの習慣や好みを常に観察している。あまり長時間座ったままでいると、優しい振動で立つように促す。

いすにもセンサーがついていて立つとデスクに信号を送る。あなたの身長を知っているデスクが適切な高さになってくれる。そしてデスクは常に、キーボードをたたく動作とマウスのクリックを監視し、人間工学的に、また生産性の面で役に立つアドバイスをする。

そのうちに、十分なデータが集まるとあなたがそもそも専用のデスクを必要としているかどうかを判断する。1人の社員に専用デスクを割り当てるには1年に1万ドル(約113万5000円)がかかる。専用デスクではなく、週ごと、あるいは1日ごと、時間ごとに必要に応じてデスクを割り当てるシステムの方が安上がりだ。かくしてあなたは現代のオフィスにおける最後の砦(とりで)を失う。

テキサスA&M大学の人間工学ディレクター、マーク・ベンデン氏は「職員1人1人について大量の客観的データを集めている」と話す。同氏のデスクには120のセンサーが付いていて、デスクまわりでのあらゆる動きを測定する。「ジョージ・オーウェル式だ」と同氏は未来の全体主義社会を描いた小説に言及。「会社が私を監視している。私を解雇しようとしているのだろうか」と疑心暗鬼になるのは「人間として通常の反応だ」と言う。

オフィス家具メーカー2位のハーマン・ミラーは先月、デスクといすにセンサーとソフトウエアを組み込んだライブOSスマート・ファーニッシングスという製品ラインを投入した。ハーマン・ミラーのアンダーソン氏は、会社側が「社員を監視しているわけではない。空間が効率的に使われ不動産が最適に利用されているかを測定しているのだ」と話した。

会社にとって、人工知能付きデスクの効用は従業員の健康ばかりではない。従業員がオフィススペースをどう利用しているかのデータを集めるのに役立つ。詳細なデータを四六時中集めることで、全てのスペースが無駄なく使われるオフィスを設計することもできる。

商業用不動産会社ニューマーク・ナイト・フランクのシニア・マネジングディレクター、ダスティ・ダウスタマース氏は、こうした総合的な社員・オフィススペース管理を売り込みのポイントにしようと考えている。「ある意味では経費節減の手段だ」と同氏は述べた。

https://megaphone.link/BLM8514818955

原題:Sensor-Studded Desks Watch You Work. Guess Who Reviews the Data(抜粋)

Rebecca Greenfield

最終更新:7/6(木) 7:03
Bloomberg