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藤井四段、再神撃 初黒星から4日、中田七段に逆転勝ち「以前より勝負にこだわった」

7/7(金) 5:59配信

デイリースポーツ

 昨年12月のデビュー以降無敗で「29」連勝を達成し、連勝記録の1位を更新した中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(14)が6日、関西将棋会館で順位戦C級2組の対局に臨み、中田功七段(49)を127手で破った。2日の対局で佐々木勇気五段(22)に公式戦初黒星を喫して以来、藤井四段が公式戦で対局するのは初めて。局後「連勝に関係なく普段通りに臨もうと思っていました」と淡々と振り返った。

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 冷静な差し回しで勝利した。午前10時、先手の藤井四段はいつものようにお茶を軽く飲んでから初手を指し、居飛車穴熊の形に駒組みを行った。中田七段は得意の三間飛車で対抗。夕食休憩後には、中田七段が押す展開となっていた。しかし、終盤戦で激しい攻め合いになると、藤井四段は中田七段の攻めを受けきり形勢を逆転。中田七段は「藤井さんの見事な切り返しでした。(藤井四段が採用した)打ち歩詰めでしのがれる順を軽視していたので」と藤井四段の終盤力に舌を巻いた。

 「名人を超えたい」と幼い頃から話していた藤井四段。現在順位戦最下位C級2組の藤井四段は、C級1組への昇級を目指し、負けられない戦いが続く。「引きずっていても良いことはないので」と2日の敗北から気持ちも切り替えた。

 藤井四段は中田七段が攻略を得意とする穴熊囲いで臨んだ。真意を問われると「中田先生が得意というのは知っていたんですけど、自分としても妥協するのは面白くないかなと思って」。力強い勝負師の顔を見せた。

 この日は持ち時間が各6時間と長く、対局は午後10時14分まで及んだ。藤井四段がまだ中学生のため、対局時間などについても検討が行われたが、「本人の意思で対局に臨んでいる」と現行制度のまま行われた。

 日を追うごとに強くなっているとも評される藤井四段。次回は11日、加古川青流戦で過去公式戦で2回対局している都成竜馬四段(27)と一戦を交える。「連勝は途切れてしまいましたが今まで通り、全力で臨みたいと思います」。棋戦初優勝も視野に再び連勝街道をひた走る。