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シトロエンの『修理佐衛門』はオートモビルカウンシルの準備中

7/7(金) 10:15配信

レスポンス

お店のホームページやSNSの写真を見ていると、まるでフランスのそのもののような雰囲気。そんなお店、京都は伏見の高台にある古いシトロエンをメインに扱うショップ「アウトニーズ」を訪ねた。

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丘の上の住宅街を抜けるとたくさんのシトロエンが置かれているお店を発見。目的地のアウトニーズはまさに地名の通り「深草にシトロエンが宿る場所」という雰囲気のお店である。一見フランスの片田舎にあるお店のようなイメージだが「この砂利、京都の砂利です。お客さんで採石場の方がいて、そこから持ち込んだものなんです」社長の二井さんは教えてくれた。

もともとディーラーでシトロエンを販売していた経験を持つ二井社長は語る。「ヒエラルキーではないんですね。京都でシトロエン昔から選んでくださった方は。そして損得でもない。買うときいくらかも、手放す時いくらで売れるかも関係ないような方が多かったように感じます。このセンスや、シトロエンが持つ個性に対して共感したかどうか。そこに尽きるような気がするのです」。よく言葉では「伝統は挑戦の連続」などと言うが、伝統工芸を扱われていたりする方もシトロエンを選ばれたのだとか。

伺ったときはちょうど「オートモビルカウンシル2017」の準備のさ中。「今、何を持っていこうかなどいろいろ考えているんです。最初目論んでいたことがなかなか思うようにいかなかったりもして」。たいへんと話す二井さんの表情はしかしとても楽しそうだ。

「うちは、仕入れて販売する店というよりは、ビルダーだと思っているのです。海外から古いシトロエンを仕入れていますが、これもすべて仕上げるベースという考え方です。比較的最近のモデルですが『C6』もそういう時期に来ていると思います。まだ部品は何とかなります。今のうちにできるだけ位いい状態にして残す。いい状態にしておくことで、残っていくクルマが増えると思いますから」

「『DS』は140万台以上作られましたが、C6は希少。国内には700台くらいしかありませんので。しかしここにきて手放す方も増えてきていますので、タマ数もご紹介できるものは多いと思います。乗るなら今のうち、そんなクルマではないでしょうか」

ビルダーというだけあって、オランダにも拠点を設けて仕上げているのだという。「実はオランダはいい旧車が多いのです。気候の問題もありますが、もともとクルマがぜいたく品だった時期があり、大変大切にされてきたクルマが多く残っている地域。そんな状況で、人件費がフランスより安かった時期に、オールドシトロエンをレストアしたり、パーツを作ったりする土壌がオランダにはできていたんですね」。

「そこで勢いでスタートしたのですが、銀行などの協力もあって拠点を作ることができました。今年あたりからかなり生産性が向上する予定です。日本の僕たちも僕たちのやり方でやろうと思っていますが、オランダの彼らにも彼らのやり方、仕事のスタイルを守ってほしい、あまり変えないでもらいたいですね」

現在ヤードとして借りている土地についても、あるアイデアを持っているとのこと。「あそこにドーム型の建屋を作ってラインを設け。まるで生産された工場のようなレストア工場作ったら面白のではないだろうかと思うんです。お客さんに言ったら『いいぞ、やれやれ!』と言われまして」

最後にこんなことを教えてれた。「実は今うちがやってるこの場所、古地図で調べたら、どう読むのかわからないですが『修理佐衛門』という人の屋敷が経っていたようなんです。まあ、うちもブローカーというよりは仕上げて作り上げるシトロエンの修理佐衛門みたいなものですから、地の利というか、ご縁というか、あるものですね」。

《レスポンス 中込健太郎》

最終更新:7/7(金) 10:15
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