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【二宮寿朗の週刊文蹴】藤井四段の対局から戦術学ぶ

7/7(金) 12:03配信

スポーツ報知

 サッカーと将棋。

 まったく関係がないように思えるが、実は親和性が高いのだという。

 歴代最多の連勝記録を打ち立てた14歳、藤井聡太四段の対局を欠かさずチェックしていると語るのが、横浜Mのアンバサダーを務める元日本代表DF波戸康広氏である。アマチュア二段の実力を誇り、日本将棋連盟の親善大使も担っている。

 「藤井四段は終盤、敵陣に入って強いイメージがありますけど、プロ棋士の方に聞くと序盤から形勢づくりがうまい、と。優位性を保ちつつ、敵陣に入ったら大胆に攻略していく印象です。将棋もサッカーも駆け引きが大事。対局の棋譜を追うことでサッカーの勉強にもなっています」

 “攻撃は最大の防御”なる言葉は、「やられない守備が前提にある」と波戸氏は述べる。

 「自分の陣地を固めないまま攻めていくと最初は優勢であっても、守勢に回ったらもろい。耐えうるだけのいい守備があって、初めていい攻撃を仕掛けられる。これはサッカーでも同じことが言えると思うんです」

 Jリーグは前半戦が終わり、折り返し地点を回った。波戸氏がアンバサダーを務める横浜Mはまさに堅守を持ち味に、5連勝と波に乗っている。

 一方、苦しんでいるのが優勝候補の一角、浦和だ。首位鹿島に勝ち点10差をつけられ、8位にとどまっている。

 昨季は攻守における速い切り替えが徹底され、リーグ最少の28失点で年間勝ち点1位に。しかし、ここまで既に29失点と昨季を上回る。

 ここ4年間、最少失点チームが年間勝ち点1位となったのは3回ある。1シーズン制に戻った今季、「いい守備」が優勝の大条件になると言える。

 将棋の世界には「俗手の好手」(難しい手より簡単な手のほうが効果的)などと、サッカーでも参考になるような格言であふれている。将棋から学べるものは多い。(スポーツライター)

最終更新:7/7(金) 12:03
スポーツ報知

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