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中古住宅の流通促進 ローン成約数が伸長 静岡銀行

7/7(金) 8:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡銀行は改修・再生工事を施したマンションや戸建ての購入を資金面で支えるリノベーションローンの成約数を順調に伸ばしている。人口減少や空き家問題の解消手段の一つである中古住宅の流通促進に貢献しようと、審査ノウハウの蓄積など業界で先行した取り組みが成果へと結びついている。

 リノベーションローンは、マンションや戸建ての改修・再生を手掛けるリノベる(東京)と業務提携を結んだ2016年8月から提供を本格化した。16年度の成約数は300件以上に達した。17年度に入っても毎月の成約数が前年を上回る基調を維持している。同行支店サポート部は「17年度は現時点で前年比2割増が達成可能」としている。

 同行は中古住宅市場の将来性を見越し、消費者に「再生住宅は新築と比べて資金調達で分が悪い」と印象づけないように注意を払う。ローンの条件面では、再生物件個々の適正評価に加え、顧客が生活スタイルなどを加味した返済期間や毎月の返済額を設定できるよう努めている。

 またリノべるでは、タブレット端末に事前審査申し込みアプリを導入。端末を使い慣れた若い世代を中心に手続き負担の軽減、審査期間の短縮といった利点を提供している。

 現状の成約案件は、新築マンションの高騰で中古物件への関心が強まっている首都圏や大阪に集中している。ただ本県など地方に今後広がれば、「当行の収益拡大を支える新たなビジネスモデルの一つになりうる」(同部)とみている。

静岡新聞社