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住みかとアシカを勘違い キョトンとしたオットセイが愛らしいNZのひとこま

7/30(日) 13:10配信

THE PAGE

 機内での食事を済ませ、入国審査カードを記入しようとペンを取った。書き進めると持ち込み物のチェック項目がいつもより細かいことが気になった。

フォト・ジャーナル<野生動物との共存ニュージーランド> 倉谷清文第6回

 動物性でもない加工食品から、土が付着していそうなシューズ、キャンプ、ゴルフ用品など。機内でも提供された食品は持参せず機内に残しておいてくださいとのアナウンス。牧畜国だからか検疫が厳しいのかと思ったが、そのためだけではなさそうだ。

 ニュージーランド、とくに野生の動物が多く見られる南島のオタゴ、サウスランド地方に向かった。

 ニュージーランドは大陸から離れた島であったため、人間が足を踏み入れるまでコウモリ以外哺乳類のいない鳥の楽園だったそうだ。その後、ヨーロッパからの入植によって持ち込まれた動物類(哺乳類)によって生態系が変化していったという。国内でも野生動物の保護には意識が高く、生物の持ち込みなど検疫には厳しい。それでも人間の力で自然の生態系をコントロールすることは難しい。

 オタゴ半島のビーチで撮影した一枚。

 自分より数倍大きいアシカ達が横たわる砂浜に上がってきたオットセイ。本来、自分の住みかである岩場と間違ってたどり着いたようだった。思わず案内してくれたガイドのトニーさんも笑っていた。野生の世界といったら弱肉強食の厳しい環境だと思っていたが、時にはこんな自然な表情が見られるなんて思いもしなかった。野生の動物を自然のままに優しく見守るニュージーランドの姿が見えた。

(2017年6月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<野生動物との共存ニュージーランド> 倉谷清文第6回」の一部を抜粋しました。

最終更新:8/4(金) 5:49
THE PAGE