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『この世界の片隅に』8月米公開!片渕監督「観客の距離感は変わらない」

7/7(金) 22:52配信

シネマトゥデイ

 第40回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受賞した映画『この世界の片隅に』の米公開を8月11日に控え、6月30日(現地時間)、片渕須直監督が電話インタビューに応じた。

【写真】片渕監督&のん

 1944年の広島。18歳のすず(のん)は、顔も見たことのない若者と結婚し、故郷から離れた呉に来る。これまで得意な絵ばかり描いてきた彼女は、一転して一家を支える主婦となり、試行錯誤しながら食糧難を乗り越えていく。だが戦争が激しくなり、日本海軍の要である呉は米軍の空襲にさらされ、町も破壊されていく……。こうの史代の同名コミックをアニメ映画化した。

 母国でいかに戦争と向き合うかという題材は、新藤兼人監督の『一枚のハガキ』をほうふつさせるが、本作を手掛けるにあたり、原作のどのような点に惹(ひ)かれたのか? 片渕監督は「僕が手掛けた『マイマイ新子と千年の魔法』をこうのさんがご覧になって、そこで描かれている日常に原作と共通する部分があると言ってくださったんです。僕自身も作品を通して、もう一度日常をクローズアップし、アニメ映画の中で描きたいと思っていました」と出発点を明かす。続けて「彼女の原作に出会って思ったのは、日常をただ描くだけではなく、背景に戦争という大きなテーマを置いたときに、日常の意味合いがより際立つということでした。洗濯や料理をしているとき、家の前の海には戦艦大和が停泊しているところを描くと、より観客に明確に伝わると思ったんです」と語った。

 映画化に向けて動き出して少しした頃に東日本大震災があり、作品とも重なる思いがあるという片渕監督。「かつて手塚治虫さんの虫プロダクションにいた丸山さん(企画:丸山正雄)と共に製作を呼びかけていたときに震災がありました。彼は故郷の宮城の様子をテレビで見て『一度製作活動を中止して、自分の貯金を持って故郷の友人を救援したい』と言ったんです。そんな経緯もあって、どうしても震災と重なる部分がありますね」と振り返る。

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最終更新:7/7(金) 22:52
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