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<竪穴式茶室>屋根がスライド 長野・茅野で9月オープン

7/7(金) 9:40配信

毎日新聞

 空中に浮かんだ茶室や10メートルの高所にある茶室など独創的な建築物で知られる、長野県茅野市出身の建築家で東京大名誉教授の藤森照信さん(70)=東京都国分寺市=が、土中の穴に新作茶室を作る。屋根が横にスライドして開閉する遊び心いっぱいの茶室の名は、「竪穴式茶室・低過庵(ひくすぎあん)」。市民のワークショップで作られ、9月にオープンする計画だ。

 縄文の価値を生かしたまちづくりを進める茅野市の「縄文アートプロジェクト」の一環。同市宮川高部の藤森さんの実家の土地のなだらかな傾斜を利用し、広さ5.4平方メートルの茶室を埋め込む。床面は地面から60センチ下がるといい、湿気対策のため、基礎のコンクリートと茶室の間に30センチの通気層を作る。

 室内は5~6人が入れ、身長170センチの人が立てる高さ。湯沸かし用暖炉を設置し、「茶の湯接待で頃合いを見て、屋根をオープンさせ客を驚かせたい」と藤森さんは笑う。自身の第1号茶室として、神奈川県湯河原町で細川護熙元首相の茶室を作ってから自分の茶室を持ちたくなり、実家の土地に2004年「高過庵(たかすぎあん)」を、10年に「空飛ぶ泥舟」を作った藤森さん。その一角に構想12年の低過庵が誕生する。「三つの茶室が組み合わさって、関心を持ってもらえればうれしい」と制作を心待ちにしている。【宮坂一則】

最終更新:7/7(金) 10:24
毎日新聞